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同級生交歓 江戸川区立小岩第4中学校 昭和47年卒

人の一生を左右するのは校風か、学歴か、友人か。意外な組み合わせ、納得の顔ぶれが並ぶ“誌上同窓会”。「文藝春秋」の名物グラビア企画です。

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東京都江戸川区 小岩第4中学校の屋外プールにて(撮影・石川啓次)

(右から)
東京ステーションホテル総支配人
藤崎斉
東レ取締役・元厚生労働事務次官
二川一男
元埼玉りそな銀行会長
池田一義

卒業後50年を迎えた母校、小岩第4中学校。3人はここで多感な中学時代を過ごした。時に、札幌冬季オリンピックが開催され、浅間山荘事件のテレビ中継を見ながら高校受験の合格発表を待った。この写真のプールは当時も学校内にあったが、屋上ではなかった。そしてこのプールは、誇るべき同窓生である池江璃花子選手が泳いだところである。次期オリンピックへ向け後輩の活躍に期待は膨らむ。

さて、久々の再会で、当時サッカー部を創設したのは二川だったことをはじめて知る。学力も優秀であったが文武両道であった。厚生省へ入省、厚労省大臣官房長、医政局長を歴任し、厚生労働事務次官となり、2期にわたり辣腕をふるい、日本の厚労行政をリードし貢献した。内閣官房で社会保障改革などにも従事し、いまは東レ社外取締役のほか厚生医療など関連財団や医療関係のアドバイザーなどで活躍中。

バスケ部のエース藤崎は、部活中心の3年間だったが、学年委員長も務め、勉学、学校行事なども謳歌。東京ヒルトンインターナショナル開業に参加し宿泊支配人、その後ウェスティンホテル東京副総支配人、JALホテルズ本社執行役員営業本部長を歴任。2011年、歴史ある東京ステーションホテル開業準備室長となる。日本ホテル常務取締役、東京ステーションホテル総支配人として日本の玄関口である名門ホテルの存在感を高めているリーダーである。

野球部であった池田は、70年代人気の深夜放送にはまり典型的夜型人間と化していた。その反省か当時は堅い金融界に身を投じ、埼玉銀行に入行、金融業界の再編や金融危機を経験、りそなの公的資金注入を経て、コーポレートガバナンスやオペレーション改革など銀行の常識を破る担い手となる。りそな銀行専務から埼玉りそな銀行社長、会長などを歴任。さいたま商工会議所会頭、全国法人会総連合副会長など地域経済の担い手でもある。(池田)


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