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王羲之はなぜ愛されるのか? 鍋島稲子

文・鍋島稲子(台東区立書道博物館主任研究員)

「これぞまさに書聖。こんな字が書きたい!」

 2013年に東京国立博物館で開催した特別展「書聖 王羲之(おうぎし)」のスタッフとして名品に触れてはや10年、この春、東京国立博物館との連携企画20周年で、ふたたび王羲之の展覧会を実施することになりました。

 彼の書は、ためつすがめつ眺めるたびにググッと引き込まれます。

定武蘭亭序—呉炳本— 原跡:王羲之 筆 原跡:東晋時代・永和9年(353)
東京国立博物館蔵

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