中田喜子 『にんげんだもの』で演技に開眼
30歳の頃、不思議な出会いがありました。京都のホテルから1人でタクシーに乗った時のこと。ドライバーさんが「この本、見てください」と差し出してきたのが、相田みつをさんの『にんげんだもの』(文化出版局)でした。
開いてくれたページには、「入力不力 りきんだらダメ たるんでもダメ ちからをいれて りきまず それがなかなか むずかしいんだよなあ」という筆書きが。脳裏に焼き付いて帰京してから書店を探し回り、やっと1冊、発売されたばかりのこの本を見つけました。
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