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女性研究者を増やそう 須田桃子

文・須田桃子(科学ジャーナリスト)

須田桃子氏 本人提供

 教授クラスの女性研究者があまりに少ないことは、科学報道に携わる中でずっと気にかかっていた。

 東北大学の梅津理恵教授(当時は准教授)が2019年、優れた女性科学者に贈られる猿橋賞の受賞会見で「正直なところ、女性の後輩にこういう道(研究職)を100%の気持ちで勧めるのはためらわれる」と述べたのを知った時、事態の深刻さを改めて認識した。女性研究者が少ないのは自由な選択の結果ではない。研究を続けにくい環境のせいなのだ。

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