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佐藤健太郎 単位の接頭語クエタ 数字の科学

サイエンスライターの佐藤健太郎氏が世の中に存在する様々な「数字」のヒミツを分析します

 単位の接頭語として、センチやミリなどはおなじみだろう。大きい方には、10の3乗(1000倍)がキロ、10の6乗がメガ、さらにギガ、テラ……と、3桁刻みで10の24乗までが設定されている。また小さい方にも、10のマイナス3乗(1000分の1)がミリ、その下がマイクロ、ナノ……などの接頭語があり、こちらも10のマイナス24乗までが取り決められている。

 そしてこのほど、31年ぶりに新たな接頭語が登場することとなった。10のマイナス30乗がクエクト(記号q)、マイナス27乗がロント(記号r)、27乗がロナ(記号R)、30乗がクエタ(記号Q)と決定したという。なぜQとRで始まる名前になったかというと、他のアルファベットはほとんど単位名や接頭語の記号として使われており、これらと重ならない文字が残っていなかったためらしい。

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