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つまるところ方言の話 松尾諭

文・松尾諭(俳優)

 2022年はありがたい事に、これまでの人生で最も多忙な1年でした。忙しいという事を「ありがたい」と思うことはやや時代錯誤な気もするし、実際のところ家族との時間があまり取れなかった事もあったので「ありがたい」とは思いたくないのだが、仕事がなかった頃から今の状況を考えると、やはりそれは「ありがたい」と言わざるを得ない。どちらにしても、忙しい事を喧伝するのも忙し自慢のようになるので、あまり品の良い話とは言えないが、本業だけでもかなりの仕事量があり、それに加えて2作目となる著書の執筆に追われ、脳味噌が許容範囲を超えて逃げ出したくなるほどだった。忙しかったという話はこれくらいにしておくが、著書の執筆に関しては、忙し自慢ではなく、宣伝です。小説「フラッパー」文藝春秋より絶賛発売中です。

松尾諭氏 ©文藝春秋

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