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楠木建 高峰秀子というディープインパクト

文・楠木建(一橋ビジネススクール特任教授)

元祖テレビ屋大奮戦!』(文藝春秋、絶版)の発行は1983年。僕は大学生だった。特にやりたい仕事はなく、将来についての構想も抱負も皆無。ひたすら引きこもって布団の中でスキな本を読んでいた。大人たちは若者に「好きなことをやれ!」と言う。これほど不親切なアドバイスもない。スキなことといえば、寝転がって本を読んだり、歌ったり踊ったりすることぐらい。どう考えても仕事と折り合いをつけるのが難しい。どうしたものか……と考えあぐねているときに、本書に出会った。スキなことをスキなようにやって仕事にしている人がいる――衝撃を受けた。

楠木建氏 ©文藝春秋

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