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東大生が霞が関を見捨てる理由 山口真由

文・山口真由(元財務官僚・信州大学特任教授)

山口真由氏

 国家公務員総合職試験の合格者に占める東大生の割合は、2000年度の31.9%から、2020年度には14.5%まで低下している。若手官僚の場合、国会対応のために勤務は長時間に及ぶ。その上、雑巾掛け、つまり、地道な下積み作業が続く。こういう業務形態は、裁量ある仕事を早くから経験して起業につなげたいという今どきの野心的な若者のニーズを満たさないのだろう。

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