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赤坂太郎 岸田が描く「4月サプライズ解散」

月刊「文藝春秋」の名物政治コラム「赤坂太郎」。支持率ジリ貧からの一発逆転を狙えるのか?/文・赤坂太郎

 かつて「とにかく明るい安村」というパンツ一丁の一発芸人が人気を博したことがある。何かを脱ぎ捨てると人は明るくなるのだろうか、自民党幹部は、首相の岸田文雄が「最近、とにかく明るい」と語る。「支持率3割そこそこの総理とは思えないほど明るくて積極的。何だか怖いよ」。

 周辺は「内閣支持率が危険水域に入り、他人のアドバイスを聞いても仕方がないと吹っ切れたようだ。自民党幹部の反対を押し切って総務相の寺田稔を更迭した頃から、態度が変わった」と証言する。岸田はその後、安全保障政策の大転換と増税、原発依存への回帰、異次元の少子化対策など、矢継ぎ早に政策の大風呂敷を拡げた。だが、根回しも議論もなく、いきなりトップダウンで命が下るため、霞が関は大混乱している。

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