見出し画像

ジェーン・スー×有働由美子 「ボロボロの友達を慰めるように書く」 有働由美子のマイフェアパーソン

news zeroメインキャスターの有働さんが“時代を作った人たち”の本音に迫る対談企画「有働由美子のマイフェアパーソン」。今回のゲストは、コラムニスト・ラジオパーソナリティのジェーン・スーさんです。

 有働 昨年末刊のエッセイ集『おつかれ、今日の私。』(マガジンハウス)と、3月24日発売のインタビューエッセイ『闘いの庭 咲く女 彼女がそこにいる理由』(文藝春秋)。立て続けのご出版おめでとうございます!
 
 スー ありがとうございます。
 
 有働 前からスーさんに聞きたかったことがあるんです。2013年のデビュー作『私たちがプロポーズされないのには、101の理由があってだな』(ポプラ文庫)以来、絶対タイトルで手に取っちゃうんです。このインパクトあるタイトルは誰がどう決めているんですか?
 
 スー 2作目までは編集者の意向が大きかったですね。デビュー作のタイトルは、版元の社長から「もっとインパクトのあるタイトルはないのか」と押し戻された編集者が、「だな」を発売会議の最後で付けて。
 
 有働 エイヤッと出したと。
 
 スー はい。2作目の『貴様いつまで女子でいるつもりだ問題』(幻冬舎文庫)は、私がブログのエントリーのタイトルにしていたものを、編集者がそのまま使わせてほしいと言うので、どうぞということで決まりました。

ジェーン・スー氏(左)と有働氏
©文藝春秋(有働氏衣装協力 ポール・スチュアート/ルシオール)

 有働 この作品で講談社エッセイ賞を受賞されたんでしたね。
 
 スー それ以降のタイトルは自分で考えています。私の書く文章には、なんとなく長いタイトルが好まれるんだなと思っています。『おつかれ、今日の私。』は短い方かもしれません。

ここから先は

8,590字 / 2画像
noteで展開する「文藝春秋digital」は2023年5月末に終了します。同じ記事は、新サービス「文藝春秋 電子版」でお読みいただけます。新規登録なら「月あたり450円」から。詳しくはこちら→ https://bunshun.jp/bungeishunju

文藝春秋digital

¥900 / 月

月刊誌『文藝春秋』の特集記事を中心に配信。月額900円。(「文藝春秋digital」は2023年5月末に終了します。今後は、新規登録なら「…

「文藝春秋digital」は2023年5月末に終了しました。今後は「文藝春秋 電子版」https://bunshun.jp/bungeishunju をご利用ください