見出し画像

Aマッソ加納愛子 母親お薦めの『竜馬がゆく』

文・Aマッソ加納愛子(芸人)

 父親がライターの仕事をしていたこともあって、本に囲まれて育ちました。本棚に収まりきらないサブカル系の雑誌なんかは、作業スペースの床に山積みという家です。
 
 私が18歳の時、母親が「20歳になる前に読め」と言って本棚から取り出したのが『竜馬がゆく』(文春文庫)でした。当時の私は大学が推薦で決まって受験らしい受験もしていないし、特に志もなかった。「何か事をなそうとする前に読んだほうがいい」みたいな感じで勧められました。もしかしたら母親自身が若い頃に読みたかったのかもしれない。司馬遼太郎に関しては、父親以上に母親の方が好きだったみたいです。

Aマッソ 加納愛子氏

ここから先は

1,559字
noteで展開する「文藝春秋digital」は2023年5月末に終了します。同じ記事は、新サービス「文藝春秋 電子版」でお読みいただけます。新規登録なら「月あたり450円」から。詳しくはこちら→ https://bunshun.jp/bungeishunju

文藝春秋digital

¥900 / 月

月刊誌『文藝春秋』の特集記事を中心に配信。月額900円。(「文藝春秋digital」は2023年5月末に終了します。今後は、新規登録なら「…

「文藝春秋digital」は2023年5月末に終了しました。今後は「文藝春秋 電子版」https://bunshun.jp/bungeishunju をご利用ください