Aマッソ加納愛子 母親お薦めの『竜馬がゆく』
父親がライターの仕事をしていたこともあって、本に囲まれて育ちました。本棚に収まりきらないサブカル系の雑誌なんかは、作業スペースの床に山積みという家です。
私が18歳の時、母親が「20歳になる前に読め」と言って本棚から取り出したのが『竜馬がゆく』(文春文庫)でした。当時の私は大学が推薦で決まって受験らしい受験もしていないし、特に志もなかった。「何か事をなそうとする前に読んだほうがいい」みたいな感じで勧められました。もしかしたら母親自身が若い頃に読みたかったのかもしれない。司馬遼太郎に関しては、父親以上に母親の方が好きだったみたいです。
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