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竹本勝紀 時刻表に夢中になった

文・竹本勝紀(銚子電鉄社長)

 今年7月で銚子電鉄は開業100周年を迎えます。第三セクターによる運営の鉄道が多いなかにあって当社は完全民営です。もちろん公的補助もいただいていますが、基本的には自助努力でなんとかしないといけない。つまり、資本の論理から逃れることはできず、当社にとって収益の確保こそが至上命令といえます。
 
 これまで「ぬれ煎餅」「まずい棒」(経営がまずいので)など、お菓子の製造・販売といった副業で経営危機を乗り切ってきました。おかげさまで2021年度には6年ぶりに黒字を達成しました。
 
 ただし、これから調子に乗って金儲けに走るわけではありません。余計なお金は使わず、必要な設備投資をしながら、100年間当社を支えてくださった地域の皆様、利用者の皆様への恩返しのためにお金は使うべきだと、常々心がけています。

竹本勝紀氏 ©文藝春秋

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