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大江健三郎を偲ぶ 平野啓一郎×尾崎真理子

平野啓一郎(作家)「ノーベル賞にふさわしい戦後最高の作家」
尾崎真理子(文芸評論家)「サービス精神旺盛で気っ風のいい人」

 尾崎 3月3日に大江健三郎さんが亡くなりました。大江文学の本格的な評価はこれからで、「100年価値が残る」作家になるのではないかと考えています。
 
 平野さんと大江さんといえば、1999年に『日蝕』で芥川賞を受賞してデビューされた時、大江さんから平野さんへの伝言を頼まれて、私がお伝えしましたね。
 
 平野 ええ。「30歳までは自分の書きたいことしか書いてはいけない。それが出来れば、あとはもう大丈夫だから」といった内容のメッセージでした。とても勇気づけられたのを覚えています。

大江健三郎氏 ©️時事通信社

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