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「感染症の日本史」~答えは歴史の中にある|磯田道史“誌上特別講義”
新型コロナウイルスをめぐる事態は、日々刻々と変わっている。だからこそ、今は「文明の歴史」という視点から物事を大観するべきだ。歴史を紐解けばわかる。人類の敵は人類ではない。ウイルスだ。/文・磯田道史(国際日本文化研究センター准教授)
磯田氏
3つの危機今回の新型コロナウイルスは、流行のスピードがあまりに速く、日々刻々と事態が変わります。しかしだからこそ、新事態から、一歩引いて、「文明の歴史」とい
小説「観月 KANGETSU」#42 麻生幾
第42話
合同捜査(2)
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※本連載は第42話です。最初から読む方はこちら。
正木はそれには応えず、じっと熊坂を見据えていた。
「それだけじゃない。つい1週間ほど前の9月30日、あなたは、真田和彦と会っている。それもこの大分で──」
目を見開いた涼は思わず唾を飲み込んだ。
「真田さんとはどのようなお知り合いですか?」
萩原が語気強く訊いた。
熊坂は顔を上げて
出口治明の歴史解説! 科学が進んだ現代で宗教が必要な理由は?
歴史を知れば、今がわかる――。立命館アジア太平洋大学(APU)学長の出口治明さんが、月替わりテーマに沿って、歴史に関するさまざまな質問に明快に答えます。2020年4月のテーマは、「宗教」です。
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※本連載は第25回です。最初から読む方はこちら。
【質問1】『新約聖書』はイエスの死後、『クルアーン(コーラン)』はムハンマドの死後にまとめられ、それぞれの教えを後世に伝えようと
ルポ・地方は消滅しない 鹿児島県大崎町
地方自治ジャーナリストの葉上太郎さんが全国津々浦々を旅し、地元で力強く生きる人たちの姿をルポします。地方は決して消滅しない――
ルンルン気分でごみリサイクル率日本一
イラストレーション:溝川なつみ
菜の花の畑が見渡す限り続く。
鹿児島県大崎町は春爛漫(らんまん)だった。太平洋側の志布志(しぶし)湾に面した人口約13000人の町である。
畑の主、西﨑貞夫さん(87)が菜の花の栽培を始めたの
ヨーロッパは「保険」を発明して、大航海で中国を追い抜いた/野口悠紀雄
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※本連載は第24回です。最初から読む方はこちら。
ヨーロッパの大航海は、中国より1世紀近く遅れました。しかし、やがて中国を追い抜いていくことになりました。
これは、ヨーロッパで、海上保険などの仕組みが発明されたからです。
◆中国がヨーロッパにリープフロッグされる
中国の明帝国による大航海は15世紀の初め頃のものだったのですが、それから約1世紀近く遅れて、ヨーロッパ
連載小説「李王家の縁談」#5 |林真理子
【前号まで】
韓国併合から八年経った大正七年(一九一八)。佐賀藩主の鍋島家から嫁いだ梨本宮伊都子妃には、方子という娘がいた。伊都子妃は、迪宮(後の昭和天皇)の妃候補として、方子の従妹にあたる、良子女王の名前が挙がっていると知る。そこで伊都子は、韓国併合後に皇室に準ずる待遇を受けていた李王家の王世子、李垠に方子を嫁がせることを画策した。納采を終え、李垠と方子はぎこちないながらも婚約者として関係を育む