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大谷翔平 彼の天井は見えない 栗山英樹 100周年記念企画「100年の100人」
メジャーで歴史的な活躍を続ける大谷翔平(27)。日本ハムの監督として二刀流を育てた栗山英樹氏がいま明かす“怪物”との秘話。/文・栗山英樹(元日本ハムファイターズ監督)
栗山氏
翔平とは二度と一緒に野球をやりたくない——。それが僕のいまの正直な気持ちです。
僕は、初めて高校生の彼を見たときから「投打どちらかを無くす選択は絶対にありえない」と考えていました。当時から最高の投手に、そして最高の打者
藤井聡太 一瞬で見抜く少年 杉本昌隆 100周年記念企画「100年の100人」
史上最年少で四冠を達成した藤井聡太竜王(19)。師匠の杉本昌隆氏は、およそ10年前、その才能を目の当たりにした。/文・杉本昌隆(将棋棋士・八段)
杉本氏
10年ひと昔と言われるが、時の流れが速い現代なら「ひと昔」は5年ぐらいか。感じ方は人それぞれだが、昨日のように鮮明に思いだす10年もあるものだ。
あれは2010年のこと。将棋を本格的に学びたい少年少女が集う東海研修会、幹事の私は新しく入会し
大坂なおみ 「ジョークよ、ジョーク!」 内田暁 100周年記念企画「100年の100人」
4度のグランドスラム優勝に、社会的な発信力。日本人の母とハイチ系アメリカ人の父を持つ大坂なおみ(24)は今や多様性の象徴と言える。フリーライターの内田暁氏が、7年前のインタビューを回想する。/文・内田暁(フリーライター)
「私のお母さんは、スピードスケートのトップ選手だったの」
そう聞かされて「そうなの!?」と驚くこちらの反応に、彼女は慌てて「ジョークよ、ジョーク!」と前言撤回した。日本のメデ
川口淳一郎 はやぶさを救った悔し涙 的川泰宣 100周年記念企画「100年の100人」
2003年に打ち上げられ、7年越しに地球へ帰還した探査機「はやぶさ」。小惑星に着陸しサンプルを持ち帰るプロジェクトを世界で初めて成功に導いた川口淳一郎(66)の功績を、チームでともに闘った的川泰宣氏が語る。/文・的川泰宣(JAXA名誉教授)
的川氏
宇宙科学研究所に入ってきた川口くんに初めて会ったときは、「ちょっと神経質そうだな」という印象でした。実際に一緒に研究をするようになると、すぐ彼が大
上野由岐子 金属バットをへし折った 宇津木妙子 100周年記念企画「100年の100人」
東京五輪で金メダルを獲得したソフトボール日本代表の絶対的エース、上野由岐子(39)。元日本代表監督の宇津木妙子氏が、出会いから今日までをふり返る。/文・宇津木妙子(元ソフトボール日本代表監督)
宇津木氏
上野由岐子投手との出会いは、彼女が高校3年生の時に遡る。もともとはその1年前、シドニー五輪の日本代表選手に抜擢すべくスカウトに行く予定だったが、前日に体育の走り高跳びで腰の骨を折る重傷を負い、
浅田真央 ソチ五輪での激励メール 小塚崇彦 100周年記念企画「100年の100人」
フィギュアスケート女子の浅田真央(31)は、金メダルを狙ったソチ五輪で初日16位と出遅れたが、翌日には会心の演技を見せて6位に入賞し、感動を呼んだ。元フィギュアスケート選手の小塚崇彦氏が語る。/文・小塚崇彦(元フィギュアスケート選手)
小塚さん
初めて会ったのは、確か僕が小学2年生、真央が5~6歳の頃です。たまに同じスケートリンクで練習することがあり、母親同士が仲良くなったのがきっかけでした。