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「文藝春秋digital」は2023年5月末で終了しました。今後は、新規登録なら「月あたり450円」からの「文藝春秋 電子版」https://bunshun.jp/bungeishunju をご利用ください。

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    • 2021年の論点100

      【12月1日配信スタート】毎日、朝晩2本の記事を配信。2021年の日本、そして世界はどうなる? 「文藝春秋」に各界の叡智が結集。コロナ禍で混迷を極める世界を読み解く100本の優れた論考をお届けします。50日後にマガジンが完成します。

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    記事一覧

    映画「ベルファスト」を見ていたら… ラクエル・ウェルチ スターは楽し|芝山幹郎

    ラクエル・ウェルチ Studiocanal Films Ltd/Mary Evans/共同通信イメージズ 明朗闊達な記念碑『ベルファスト』(2021)を見ていたら、『恐竜100万年』(1966)の映像が…

    【フル動画】池上彰×入山章栄 対談「一瞬の経営判断が勝敗を分ける」

    ◆経営学は「最強の教養」か 文藝春秋digitalは、5月19日(木)20時〜、ジャーナリストの池上彰さんと経営学者の入山章栄さんによるオンライン対談イベント「一瞬の経営判…

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    新連載 仁義なきヤクザ映画史③「国定忠治が大衆の欲望を乱反射する」伊藤彰彦

    大河内傳次郎のニヒリズム——。伊藤大輔『忠次旅日記』(1927)/文・伊藤彰彦(映画史家) ★前回を読む。 ヤクザ者とはいつどのように生まれたのか日本映画最初のヤク…

    綿矢りささんが今月買った10冊の本 吉本ばなな、みうらじゅん、五木寛之…

    銅像と偶像お仕事の関係で読む本が増えてくると、自分が本当に読みたい本ってなんだろうと分からなくなる。小説家になる前は好きな本ばかり読んでいて、自然な関心がわき、…

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    原田マハさんの「今月の必読書」……「メロンと寸劇」向田邦子

    おいしい話でお腹がいっぱい私は生来の食いしん坊である。朝ごはんを食べながら、今日のランチは何を食べよう、と考えている。 などとただの食いしん坊なのに偉そうに書き…

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    中野翠 蘇るウエスト・サイド物語

    文・中野翠(コラムニスト) ロバート・ワイズ監督の映画『ウエスト・サイド物語』を観たのは、高校(女子校)に入りたての頃だった。 すでに評判になっていて、同じクラ…

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    映画「ベルファスト」を見ていたら… ラクエル・ウェルチ スターは楽し|芝山幹郎

    映画「ベルファスト」を見ていたら… ラクエル・ウェルチ スターは楽し|芝山幹郎



    ラクエル・ウェルチ
    Studiocanal Films Ltd/Mary Evans/共同通信イメージズ

    明朗闊達な記念碑『ベルファスト』(2021)を見ていたら、『恐竜100万年』(1966)の映像が眼に飛び込んできた。1969年のベルファストを黒白で描いた映画なのだが、引用部分はカラーに変わる。

    映画館でそれを見た瞬間、主人公の少年が頬をゆるめる。観客も束の間ほっと息をつく。当時のベル

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    【フル動画】池上彰×入山章栄 対談「一瞬の経営判断が勝敗を分ける」

    【フル動画】池上彰×入山章栄 対談「一瞬の経営判断が勝敗を分ける」

    ◆経営学は「最強の教養」か
    文藝春秋digitalは、5月19日(木)20時〜、ジャーナリストの池上彰さんと経営学者の入山章栄さんによるオンライン対談イベント「一瞬の経営判断が勝敗を分ける」を開催しました。

    《対談フル動画はこのページの下部にあります》

    入山さんは『世界の経営学者はいま何を考えているのか』『世界標準の経営理論』などのベストセラーで知られ、現在の経営理論のフレームワークや理論を率

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    新連載 仁義なきヤクザ映画史③「国定忠治が大衆の欲望を乱反射する」伊藤彰彦

    新連載 仁義なきヤクザ映画史③「国定忠治が大衆の欲望を乱反射する」伊藤彰彦

    大河内傳次郎のニヒリズム——。伊藤大輔『忠次旅日記』(1927)/文・伊藤彰彦(映画史家)

    ★前回を読む。

    ヤクザ者とはいつどのように生まれたのか日本映画最初のヤクザ映画(当時は侠客物)とは何か? それは、“目玉の松ちゃん”の愛称で親しまれた日本映画最初のスター、尾上松之助が主演した『侠客 祐天吉松』(1910年、横田商会製作)と思われる。講談で有名な、背中に彫物を背負った元掏摸が流転していく

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    綿矢りささんが今月買った10冊の本 吉本ばなな、みうらじゅん、五木寛之…

    綿矢りささんが今月買った10冊の本 吉本ばなな、みうらじゅん、五木寛之…

    銅像と偶像お仕事の関係で読む本が増えてくると、自分が本当に読みたい本ってなんだろうと分からなくなる。小説家になる前は好きな本ばかり読んでいて、自然な関心がわき、途切れることなく読みたい本が出てきた。今は自分の中の衝動からではなく、外部からの発注で読み始めることが多い。昔よりだいぶ受け身になったなと思いつつ、これホンマ読んでよかったわと心から思える本も多く、本との出会いにもご縁ってあるんだな、とシミ

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    原田マハさんの「今月の必読書」……「メロンと寸劇」向田邦子

    原田マハさんの「今月の必読書」……「メロンと寸劇」向田邦子

    おいしい話でお腹がいっぱい私は生来の食いしん坊である。朝ごはんを食べながら、今日のランチは何を食べよう、と考えている。

    などとただの食いしん坊なのに偉そうに書きたくなったのは、本書の中で描かれている数々のおいしいエピソードが、あまりにも「そう、わかるわかる!」「そういうことあるんだよねえ」と共感することばかりで、「私も邦子さん(と敬愛を込めて呼ばせていただく)と同じくらい食いしん坊なんです」と主

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    中野翠 蘇るウエスト・サイド物語

    中野翠 蘇るウエスト・サイド物語

    文・中野翠(コラムニスト)

    ロバート・ワイズ監督の映画『ウエスト・サイド物語』を観たのは、高校(女子校)に入りたての頃だった。

    すでに評判になっていて、同じクラスのYさんは「七回」って言っていたかな、繰り返し観に行っていた。どうやら一人で足を運んでいるらしい。一人で映画を観に行くなんてエライなあ、カッコいいなあ、と尊敬。

    日曜日。『ウエスト・サイド物語』を観るべく、クラスメイトと日比谷の映画

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