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#みんなの文藝春秋

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「私は頼まれて物を云うことに飽いた。自分で考えていることを、読者や編集者に気兼なしに、自由な心持で云ってみたい」。「文藝春秋」を創刊した理由として、作家・菊池寛はこう言いました。… もっと読む
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記事一覧

善悪の彼岸の彼岸。

 ふと、今朝ニュースを見ながら、ある芸人の放った言葉に意外性を感じていた。  「ダメな人…

当麻 あい
5か月前

はじめて短歌

短歌とは海だと言い切るあんたには悪口のための詩だと言い切る 可愛いと愛想笑いした空中で魔…

山本ゆ似子
5か月前

Possibility of Literature as world's companion〉(2)【吉本隆明の思想 主に共同幻…

問1  ここで改めて『共同幻想論』を読み込もうとするならば、現実を目の前にした格差を助長す…

よかぜ
4か月前

柚木麻子の『エルゴと不倫鮨』が「最高に美味な鮨体験」をアップデートしてきた

 柚木麻子の小説を読んでいると、どうしようもなくお腹が空く。   「あぁ、今からすぐに家を…

sparrow tears
3か月前

石原慎太郎氏 『死への道程』を読んで。

 文藝春秋4月号に掲載された石原慎太郎氏最後の寄稿「死への道程」を読んだ。慎太郎氏の寄稿…

景虎
3か月前

ビジョンハッカーが世界を変える

「ミレニアム」ジェネレーションY・Z世代が社会すべてを破算にする いつまでたっても「ラチ」…

racoco
8か月前

ショートショート 『月が綺麗ですね』

 ドン、と花火の打ち上がる音の合間に、草むらの鈴虫がリリリ、とすだく。徹は空から目を落として、着なれぬ浴衣と合わせた草履を見つめた。どこからか蚊取りの匂いがぷんと匂う。 「刺されました?」  徹の横に座る女が訊く。徹はいいえ、と首を振ってまた遠くの空の花火に目を戻す。その徹の視線の先を見るように、女もついと細い頸を動かした。  この女——湯田幸子は、徹の何回目かの見合い相手で、釣書によると年は三十七であった。もう女としては盛りを過ぎようという年ではあるが、ほかならぬ徹も

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積極財政派の欠陥とは?

今、日本の財政政策の中で「財政再建派」と「積極財政派」で議論が分断されています。中でも積…

赤坂順
7か月前

『オールド・クロック・カフェ』4杯め「キソウテンガイを探して」(1)

 その店は、東大路から八坂の塔へと続く坂道の途中を右に折れた細い路地にある。古い民家を必…

deko
8か月前

『死者との対話』 石原慎太郎 著 考察

 表題にもなった本作は令和元年7月号の文學界に掲載された作品である。慎太郎氏御年87歳で発…

景虎
7か月前

【詩】バレンタイン・チョコレート

閉じ込めるという暴力的なことが、こんなにもやわらかい日があるなんて。見えないものを形にす…

七藤 隼
7か月前

わたしの一句が教科書に

新学期。手にした、新しく、ぴーんと張りつめた国語の教科書をひらいて、わくわくして読んだ昔…

[詩] 外国語でうそをつくのはやさしい

外国語でうそをつくのはやさしい 良心の呵責も それほど感じず 思わぬことが口にできる 外…

死者を冒涜してはいけないって誰が決めたんだろう? 生きていたときの功罪が死によって全て消えるわけではないと思うんだよ

この人の「批評」を読むために、半年に一度文藝春秋を買ってました。 「あきらかに読んでないな」と思うときもあったし。 「感覚を否定する嫌な気分」を感じるときもあったし。 「若いおんなというだけで褒める」ときもあったし。 老害という言葉はこの人のためにあると思っていた。 不条理な批判を読むたびに「この人が死んだら祝杯をあげよう」と思っていた。 でも、訃報を聞いて、祝杯はあげなかった。 彼はもう敵ではなくて、ただの朽ちた木みたいなものだから。 さようなら

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