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#みんなの文藝春秋

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「私は頼まれて物を云うことに飽いた。自分で考えていることを、読者や編集者に気兼なしに、自由な心持で云ってみたい」。「文藝春秋」を創刊した理由として、作家・菊池寛はこう言いました。… もっと読む
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2021年3月の記事一覧

ショートショート 『月が綺麗ですね』

 ドン、と花火の打ち上がる音の合間に、草むらの鈴虫がリリリ、とすだく。徹は空から目を落と…

わたしの本棚98夜~「なんで家族を続けるの?」

 面白かったです。樹木希林と内田裕也の娘として、家族団らんを知らずに育った内田也哉子。両…

百日草
1年前

NHKプロフェッショナル仕事の流儀「庵野秀明スペシャル」

2021年3月22日(月曜)NHKプロフェッショナル仕事の流儀は、庵野秀明さんスペシャル。最初から…

かなった
1年前

ねじねじ録#3優しさの材料を読んで

思い出したことがある。 早朝から深夜まで撮影をしてその合間に雑誌の取材を受ける日もあって…

ツノウサ
1年前

信条 (随筆)

 何かを信じれば、何かの矛盾をきたす。  信じることの哀しい副作用である。  たとえば、一…

共感の力 第3のリベロ Vol.3

何かしらの共通項、多少なりとも共感できる要素を見出しただけで、雲の上の人でも親しみを覚え…

Arthur Numan
1年前

「日本の分断」三浦瑠麗著 書評

<概要> 政治領域の価値観調査によって日本国民と既存政党の政治的価値観の状況を分析した上で、日本には健全な民主主義を育む観点から「いい意味」での分断による対立軸が必要だと提言した著作。 <コメント> 前半の日本人価値観調査とその分析は見事で、調査結果に基づき与野党を分ける属性や属性に基づく与野党それそれの戦略など、興味深い政治的イシュー(格差、グローバル化、ポピュリズムなど)に関する説得力の高い論が満載。ただタイトルにもなっている後半の「日本の分断」については、これがメイン

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絵が気になるし名前もいいし、芋づる式に興味もわくし【文豪春秋】

文豪の逸話は大胆で突飛で奔放で。石川啄木も太宰治も永井荷風も、とてつもなく人間臭い。作家…

U子
1年前

死は常に平等に

10年前の今ごろは、日本全国が、混乱のなか、茫然自失でいた。 テレビを見ながら、無言で、何…

当麻 あい
1年前

小さな一歩

 初めて手に取った雑誌は、『Number』だった。ラグビー特集号で、当時最強だった早稲田…

Kenta | 22
1年前

わたしの本棚94夜~「満月珈琲店の星詠み」

 「読書の秋2020」で気になっていた課題図書です。京阪沿線沿いと京都市街が小説の舞台になっ…

百日草
1年前

【読書日記】ある男

「ある男」 平野啓一郎 私、平野さんの作品が好きだなあ、とやっぱり思う。 まだ3、4作し…

朝月広海
1年前

家ごと流されたのを見ているのに 海のゴミで驚くことがあるのか

生活全てを持ってった津波を見てるのに、海のゴミを見て驚くというのが分からない。日本だけじ…

気づけば十年目、心は復興しているだろうか。

忘れもしない、3月11日午後2時46分 震度7、マグニチュード9、東日本大震災。 当時、わたしは、自宅療養中で、昼ごはんの支度をしていた。 親子丼を作り終えて、火を消した直後、微かな揺れから始まった。 それが、大きな揺れに変わってゆくとき、気づけば、家の外の塀にしがみつき、自分の家が、右へ左へ揺れているのを、眺めていた。 あ、倒れたら、死ぬな、と思い、隣家を見ると、 同じように、外へ飛び出してきた人が、空を眺めていた。 私たちは、目を合わせて、ぺこり、とした。 電線は

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