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#みんなの文藝春秋

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「私は頼まれて物を云うことに飽いた。自分で考えていることを、読者や編集者に気兼なしに、自由な心持で云ってみたい」。「文藝春秋」を創刊した理由として、作家・菊池寛はこう言いました。… もっと読む
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#小説

善悪の彼岸の彼岸。

 ふと、今朝ニュースを見ながら、ある芸人の放った言葉に意外性を感じていた。  「ダメな人…

当麻 あい
2か月前

Possibility of Literature as world's companion〉(2)【吉本隆明の思想 主に共同幻…

問1  ここで改めて『共同幻想論』を読み込もうとするならば、現実を目の前にした格差を助長す…

よかぜ
1か月前

ビジョンハッカーが世界を変える

「ミレニアム」ジェネレーションY・Z世代が社会すべてを破算にする いつまでたっても「ラチ」…

racoco
5か月前

ショートショート 『月が綺麗ですね』

 ドン、と花火の打ち上がる音の合間に、草むらの鈴虫がリリリ、とすだく。徹は空から目を落と…

岩なれども母なり (小説)

 母のいない私からすると、日本庭園の橋の手前にある、丸まった人のような花崗岩に、母という…

学生時代の小論が出てきたよ?その5-夏目漱石小論『吾輩は猫である』

   『吾輩は猫である』―「FARCEに就いて」と『変身』をめぐって      一  作家夏…

当麻 あい
5か月前

秋葉原 前編 (小説)

 君よ。アニメを観るか。観なくたって何ということはないさ。メイドカフェに行ったことがあるか。行かなくたって何ということはないさ。  しかし、アニメやメイドカフェが、オタクという名の、陰キャラの、コミュ障の、メガネ率の高い、鼻息の荒い、独りぼっちの人間たちのものであると思うなら、この『秋葉原』と題するメイドカフェ探訪記が、君に新しい視点をさずけるだろう!  当たりまえであるが、何ごともイメージで切り捨てるのはよろしくない。アニメやメイドカフェに救われている人間がいることを忘れて

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長い間リンクが切れていた小説を再発表します。『お前とセックスしてると神社の裏で浴…

  一、スポットライト   天井から下げられたスポットライトが、美愛(みあ)の目に刺さる。 …

読書人間📚『姫君を喰う話』宇能鴻一郎/傑作短編集

『姫君を喰う話』宇能鴻一郎 傑作短編集 / 新潮文庫 2021年8月1日発行 宇能鴻一郎(1934…

村田千沙
7か月前

赤雲

それを話したところで一体誰が信じるのだろうか。 ***** 古い公営団地が侘しく立ち並ぶ迷路…

原井浮世
6か月前

【短編小説】夢記録

 夢を残しておくことにした。  なんてことはないよ。枕元に100均で買ったメモ用の小さなノー…

七藤 隼
6か月前

読書人間📚『残酷な王と悲しみの王妃』中野京子

『残酷な王と悲しみの王妃』  著者 中野京子 ⁡ ⁡第一章 メアリー・スチュアート 第二章…

村田千沙
10か月前

小説『虹の振り子』02

第1話(01)は、こちらから、どうぞ。 第1章:翔子ーフライト02「ブレックファストだよ」 …

deko
10か月前

コラム

〈小林秀雄 試論〉   1.はじめに     作品は何処へ帰着するのか、という問いが、批評にとって重要に思えるのは、そのことが、批評の言葉の帰趨を決定するように思われるからだ。だが、もともと作品は(ということは批評も)、どこかへ帰着する必然性を備えた存在なのだろうか。こういう疑念は、詮じつめれば言葉というものが、一体、誰の所有に帰属するのかという困難な問いに収束していくように思われる。現在まで、この問いに幾つかの立場から、幾つかの答が提出されてきた。いわく、それは、現実の社会

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