山内昌之「将軍の世紀」 「みよさし」と王政復古の間(4)光格天皇と「小民の膏血」
歴史学の泰斗・山内昌之が、徳川15代将軍の姿を通して日本という国のかたちを捉えることに挑んだ連載「将軍の世紀」。2018年1月号より『文藝春秋』で連載していた本作を、2020年6月から『文藝春秋digital』で配信します。令和のいま、江戸を知ることで、日本を知るーー。
※本連載は、毎週火曜日に配信します。
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公家たちが「辺々希代の珍事なり」(『山科忠言卿記』)とか「古今未曽有の事なり」(『敬義宿禰記』)と呼んだ京都大火は、御所の修復