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#数字の科学

『文藝春秋digital』2022年6月ラインナップ

■会員限定イベント●6月8日(水) ・新庄剛志「薬物使用」の過去 抜き打ち検査で「陽性」も、詳細は伏せられ、その年に引退―― 鷲田康(ジャーナリスト)+本誌取材班 ●6月10日(金) ・プーチンが最も殺したい男の告白 M・ホドルコフスキー(オリガルヒ・石油会社「ユコス」元代表)「ウクライナ侵攻は彼の個人的な動機から始まった」 ・「性暴力」私は負けなかった 卜田素代香(仮名)「暴行後『証拠が残るからシャワーを』と男が強いてきました」 ・新連載 外事警察秘録②「日本赤軍との闘い

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数字の科学 アイルランドのジャガイモ飢饉による餓死者数=約100万人 佐藤健太郎

サイエンスライターの佐藤健太郎氏が世の中に存在する様々な「数字」のヒミツを分析します。 アイルランドのジャガイモ飢饉による餓死者数=約100万人本稿執筆時点では、新型コロナウイルスの変異株オミクロンBA.5が猛威を振るい、非常な勢いで感染が拡大しつつある。春ごろには「このままコロナも落ち着くのでは」と期待もしたが、この厄介なウイルスとの闘いはまだまだ終わりそうにない。 危険な病原体に生存を脅かされているのは、我々人類だけではない。1950年代には当時最も広く栽培されていた

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数字の科学 イブプロフェンの薬価=5.1円 佐藤健太郎

サイエンスライターの佐藤健太郎氏が世の中に存在する様々な「数字」のヒミツを分析します。 イブプロフェンの薬価=5.1円食品や日用品など、身近な製品の値上げが相次いでいる。発売以来42年間、1本10円であった菓子「うまい棒」もついに2円値上げとなり、これは海外のニュースでも報道された。 だがそんな中、価格が下がり続けているものもある。医療用医薬品だ。ドラッグストアなどで売られている一般用医薬品と異なり、医療用医薬品はメーカーが自身で価格を決めることができず、厚生労働省が定め

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数字の科学「舎密開宗」のページ数=1100ページ 佐藤健太郎

サイエンスライターの佐藤健太郎氏が世の中に存在する様々な「数字」のヒミツを分析します。 「舎密開宗」のページ数=1100ページ明治期の日本の科学について調べていると、不思議になることが多い。何しろ、明治維新からわずか30年程度で、北里柴三郎、高峰譲吉、野口英世といった、ノーベル賞級の科学者が続々と現れているのだ。長く鎖国していた島国から、一挙に多くのトップ研究者が出現したのは、科学史上の奇観といってよいだろう。 もちろんこれは偶然のことではない。すでに江戸後期から蘭学・洋

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数字の科学 トンガ噴火の火山噴火指数=6 佐藤健太郎

サイエンスライターの佐藤健太郎氏が世の中に存在する様々な「数字」のヒミツを分析します。 トンガ噴火の火山噴火指数=6オミクロン株の蔓延、ロシアのウクライナ侵攻など多くのことが起こったから、トンガ沖合で海底火山が大噴火したことなど、もう忘れてしまった方もいることだろう。何だかずいぶん昔のことに感じてしまうが、今年1月15日の出来事だ。 この大噴火による衝撃波は地球を2周し、噴煙の高さは約58キロメートル、半径は約260キロにも及んだ。もし噴火口を東京に置いたら、新潟や名古屋

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数字の科学 20世紀の天然痘の死者数|佐藤健太郎

サイエンスライターの佐藤健太郎氏が世の中に存在する様々な「数字」のヒミツを分析します。 20世紀の天然痘の死者数=3億人おそらく今から4000年ほど前のエチオピア付近で、一人の不運な人物がネズミからウイルスをうつされた。彼は全身に膿疱を発して異様な姿と化し、彼を看病した人々にも次々に同じ症状が襲いかかった。ペストと並び、史上最も恐れられた感染症・天然痘の発生は、このようなものであったと考えられている。 ウイルスは少しずつ人体への適応力を高め、全世界に広がっていった。日本で

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数字の科学 血液型の種類|佐藤健太郎

サイエンスライターの佐藤健太郎氏が世の中に存在する様々な「数字」のヒミツを分析します。 血液型の種類=43種 1900年、血液について研究していたラントシュタイナーは、奇妙なことに気づいた。他人の血液同士を混ぜ合わせると、凝集する場合としない場合があり、その組み合わせには規則性があるのだ。これがABO式血液型の発見で、輸血の成功率はこれによって飛躍的に高まった。 赤血球の表面は、糖鎖と呼ばれる物質でびっしりと覆われており、その構造の違いがABO式血液型を決定する。特にA型

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数字の科学 アインシュタイン来日の年|佐藤健太郎

サイエンスライターの佐藤健太郎氏が世の中に存在する様々な「数字」のヒミツを分析します。 アインシュタイン来日の年=100年前本稿は2022年新年号に掲載される。そこで、ちょうど100年前の1922年に何があったかを調べてみたら、かの物理学者アインシュタインが来日した年であった。トップ研究者が世界を飛び回るのはいまでこそ当たり前だが、当時は船旅の時代であり、多忙なアインシュタインを東洋の果てまで招くのは並大抵のことではなかった。招聘に成功したのは、出版社「改造社」の社長である

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数字の科学 匂い受容体の種類 佐藤健太郎

サイエンスライターの佐藤健太郎氏が世の中に存在する様々な「数字」のヒミツを分析します。 匂い受容体の種類=350~400種類新型コロナウイルス感染による、嗅覚障害が問題となっている。多くの場合、治癒とともに嗅覚も回復するが、中には匂いをほとんど感じない状態が半年以上続くケースもあるという。嗅覚が失われる理由は、まだ十分に解明されていない。 実をいえば、嗅覚というもの自体の研究が、あまり進んでいるとはいえない。有り体に言えば、視覚や聴覚ほどなくても困らない感覚であるため、研

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数字の科学 超伝導転移温度の最高記録| 佐藤健太郎

サイエンスライターの佐藤健太郎氏が世の中に存在する様々な「数字」のヒミツを分析します。 超伝導転移温度の最高記録=15℃人類が、極低温の世界の扉を開けたのは1908年のことだ。オランダの物理学者オンネスが、この世で最も沸点の低い物質であるヘリウムの液化に成功したのだ。絶対零度近くの物質が見せる奇妙な振る舞いは、実に驚くべきものであった。中でも超伝導という現象は、物理学者たちを深く魅了した。極低温付近で突然に電気抵抗が消失するという劇的な性質の変化、謎に包まれた理論的背景とい

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数字の科学 世界一丸い物体の誤差|佐藤健太郎

サイエンスライターの佐藤健太郎氏が世の中に存在する様々な「数字」のヒミツを分析します。 世界一丸い物体の誤差=10万分の5mm球というのは自然界において特別な形で、多くの物体が真球に近い形状をとる。たとえば地球は、かなり凸凹のある球体という印象があるが、実はそうでもない。地球は自転の遠心力でやや赤道付近が膨らんだ楕円体をしているが、極半径と赤道半径の差は約21.4キロメートルに過ぎない。地球の直径約1万2700キロに比べれば、約300分の1だ。ヒマラヤ山脈もマリアナ海溝も、

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数字の科学 全世界の新型コロナウイルスの総量|佐藤健太郎

サイエンスライターの佐藤健太郎氏が世の中に存在する様々な「数字」のヒミツを分析します。 全世界の新型コロナウイルスの総量=100g~10㎏新型コロナウイルス感染症の流行開始から約1年半が経過した。ワクチンの接種拡大に伴って様相は変化しつつあるが、いまだ流行の終わりは見えてこない。ではそのコロナウイルスは、いま世界にどのくらい存在しているのだろうか。その総量を推計した論文が、最近発表された。1人あたりのウイルス数×感染者数で計算すれば簡単にはじき出せそうだが、話はそう簡単では

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数字の科学 芽殖孤虫の感染例|佐藤健太郎

サイエンスライターの佐藤健太郎氏が世の中に存在する様々な「数字」のヒミツを分析します。 芽殖孤虫の感染例=18例謎の奇病と呼ばれるものは数多くあるが、芽殖孤虫(がしょくこちゅう)症はその最右翼に数えるべき疾患だろう。体長数ミリ程度の糸状寄生虫が体内で増殖する疾患で、疑い例まで含めても世界でわずか18例しか報告がない。芽殖孤虫は1904年に日本で発見され、出芽分裂して増えることからこの名が与えられた。「孤虫」というのは、成虫が未発見であることを示す。つまりこの虫がどこから来て

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数字の科学 ミューオンの寿命|佐藤健太郎

サイエンスライターの佐藤健太郎氏が世の中に存在する様々な「数字」のヒミツを分析します。 ミューオンの寿命=45万分の1秒ミューオンという言葉をご存知だろうか。電子や陽子などと並び、この世界を構成する最も基本的な粒子(素粒子)の一つなのだが、核物理学の専門家でもない限りまず耳にする機会のない代物だろう。 ミューオンは、宇宙線が空気の分子に当たることで発生する。我々の体には一晩で100万回ほどミューオンが当たっているが、ほとんど何事もなく貫通してしまい、気づくこともない。そし

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