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#新世界地政学

『文藝春秋digital』2022年6月ラインナップ

■会員限定イベント●6月8日(水) ・新庄剛志「薬物使用」の過去 抜き打ち検査で「陽性」も、詳細は伏せられ、その年に引退―― 鷲田康(ジャーナリスト)+本誌取材班 ●6月10日(金) ・プーチンが最も殺したい男の告白 M・ホドルコフスキー(オリガルヒ・石油会社「ユコス」元代表)「ウクライナ侵攻は彼の個人的な動機から始まった」 ・「性暴力」私は負けなかった 卜田素代香(仮名)「暴行後『証拠が残るからシャワーを』と男が強いてきました」 ・新連載 外事警察秘録②「日本赤軍との闘い

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船橋洋一 安倍晋三の死を徒死にさせてはならない 新世界地政学132

安倍晋三の死を徒死にさせてはならない世界から安倍晋三元首相を悼む声が今もなお、表明されている。8年近くの政権を通じて、とりわけその後半、安倍に対する評価は日本より世界での方が高かった、いまもそれは変わらないようである。 もっとも、第2次安倍政権が生まれて間もなくの頃は、評価も期待値も低かった。日本の過去をことさらに美化し、直視しない歴史修正主義者とのレッテルを貼られた。ニューヨーク・タイムズ紙は社説で、「有権者は経済立て直しを託したのであって国家主義の幻想を求めて彼を選んだ

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船橋洋一 プーチンの戦争「誤算の本質」 新世界地政学131

プーチンの戦争「誤算の本質」ウクライナでは現在、ロシア軍が東部のドンバス地方に戦力を集中、ウクライナ軍も反転攻勢で応じ、一進一退が続いているようである。ただ、ロシア軍はロケット弾の数ではウクライナ軍を圧倒しており、ウクライナ軍は苦戦を強いられている。一言で言えば、凄惨な塹壕戦となった第一次世界大戦のような消耗戦に突入しているのだ。 それでも、ゼレンスキー大統領は揺るぎない戦争指導力を発揮しており、ウクライナ軍の士気はなお高い。国民も国を守る気概を失っていない。 プーチン大

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「友の敵は必ずしも敵ではない」船橋洋一 新世界地政学130

今、世界では何が起きているのか? ジャーナリストの船橋洋一さんが最新の国際情勢を読み解きます。 「友の敵は必ずしも敵ではない」「もし敵の敵が友であるならば、友の敵もまた敵なのか?」 清華大学戦略安全保障研究センターの周波研究員(元人民解放軍上級大佐)は、そのように自問する。 彼はこう回答する。 「いや、必ずしもそうとは限らない……それが中国のロシア・ウクライナ戦争に対する考え方である」 ロシアは中国にとって戦略的パートナーである一方、中国はウクライナの最大の貿易相手

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船橋洋一 新世界地政学129 経済制裁とは「戦争よりすさまじいもの」

今、世界では何が起きているのか? ジャーナリストの船橋洋一さんが最新の国際情勢を読み解きます。 経済制裁とは「戦争よりすさまじいもの」ウクライナ戦争では、米欧日など30カ国以上がロシアに対して広範な経済制裁を行っている。ロシアの主要銀行をSWIFTから排除し、ロシアの中央銀行の外貨準備(6400億ドル)のうち米欧日などの中央銀行で保管・運用している3000億ドルにのぼるドル、ユーロ、円などの外貨準備を凍結。ロシアからの石油、ガス、石炭の輸入をできるだけ禁止する。ロシアからの

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船橋洋一 新世界地政学128 中露は「甘党」ではなく「辛党」の共闘

今、世界では何が起きているのか? ジャーナリストの船橋洋一さんが最新の国際情勢を読み解きます。 中露は「甘党」ではなく「辛党」の共闘中国はロシア軍のウクライナ侵略がウクライナの国家主権を蹂躙したことには口をつぐみ、国連総会のロシア非難決議も棄権した。秦剛駐米大使は「非難は問題の解決にはならない」とロシアを擁護する。そして、米欧日などの対露経済制裁を非難している。中国はウクライナとの間で2000年から13年までの間4回、共同文書を発表しているが、すべてウクライナの「独立、主権

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船橋洋一 新世界地政学127 キッシンジャー・レガシー

今、世界では何が起きているのか? ジャーナリストの船橋洋一さんが最新の国際情勢を読み解きます。 キッシンジャー・レガシー1972年2月(21日~28日)のニクソン米大統領の訪中から50年が経った。米国はこの訪問で中国と関係正常化を果たし、中ソの関係にくさびを打ち込み、ベトナム戦争の泥沼から脱出する足掛かりを築いた。ニクソン・キッシンジャーの離れ業外交だった。 あの中国フィーバーから半世紀後、オミクロン株の蔓延とウクライナ危機の中、50周年を華々しく祝うムードは少なくとも米

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「日本外交のしたたかさ」とは何か? 船橋洋一 新世界地政学126

今、世界では何が起きているのか? ジャーナリストの船橋洋一さんが最新の国際情勢を読み解きます。 「日本外交のしたたかさ」とは何か?岸田文雄首相は、国会冒頭の「施政方針演説」の中で、「厳しさと複雑さを増す国際情勢の中で、日本外交のしたたかさが試される1年です」と語った。そして、「私自ら先頭に立ち、未来への理想の旗をしっかりと掲げつつ、現実を直視し、『新時代リアリズム外交』を展開していきます」と続けた。 米中対立、国際秩序の揺らぎ、経済が武器化する地経学的闘争という激変する国

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新世界地政学125「“スマート経済安全保障”が必要」船橋洋一

今、世界では何が起きているのか? ジャーナリストの船橋洋一さんが最新の国際情勢を読み解きます。 “スマート経済安全保障”が必要独立系シンクタンクAPI(アジア・パシフィック・イニシアティブ)がこのほど発表した日本の「経済安全保障上重要かつ敏感な企業100社」に対するアンケート調査結果は、政府が経済安全保障政策を進める上で心しておかなければならない多くのことを教えてくれる。 調査結果は3つの点を明らかにした。 第1に、これらの企業は米中対立を最大の地経学上のリスクととらえ

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船橋洋一の新世界地政学 経済安全保障政策の要諦

今、世界では何が起きているのか? ジャーナリストの船橋洋一さんが最新の国際情勢を読み解きます。 経済安全保障政策の要諦日本政府は、来年の通常国会で経済安全保障法案を提出する方針である。具体的には、(1)重要物資の供給網強化(2)基幹インフラの安全性確保(3)先端技術の育成・支援(4)特許非公開の仕組み、を目指すとしている。 政府が、経済安全保障政策に正面から取り組むのは当然であり、むしろ遅きに失したといってよい。それほど、日本の経済は脆弱であり、それを取り巻く国際環境は厳

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船橋洋一 新世界地政学122 「345中国包囲網」

「345中国包囲網」豪州がフランスを協力相手として進めてきた潜水艦開発を米国と英国との原子力潜水艦開発に切り替え、しかも豪英米ともそれを極秘裏に行ったとして、フランスは激烈な対米、対豪批判を繰り広げた。ルドリアン外相は「嘘をつき、欺瞞を語り、信頼関係に傷がついた」と豪英米の新防衛機構AUKUS3カ国を公然と非難した。なかでもバイデン政権に対しては「身勝手で、突然、それも一方的に決めたトランプ政権とどこが違うのか」と憤懣をぶつけた。 ただ、この対米批判の嵐も先月下旬のマクロン

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船橋洋一の新世界地政学 名誉なき撤退

今、世界では何が起きているのか? ジャーナリストの船橋洋一さんが最新の国際情勢を読み解きます。 名誉なき撤退8月16日、30万人のアフガニスタン政府軍が抵抗もせずに7万4000人のタリバン軍にカブールを明け渡し、20年に及んだ米国のアフガニスタン戦争は終わった。アーネスト・ヘミングウェーの『日はまた昇る』の中のセリフではないが、「徐々に、そして突然」結末はやってきた。 タリバンは政府軍のパイロットと家族の暗殺を容赦なく行って来た。米軍は7月2日、カブール北方の米バグラム空

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船橋洋一の新世界地政学 中台をめぐるワクチン“超限戦”

今、世界では何が起きているのか? ジャーナリストの船橋洋一さんが最新の国際情勢を読み解きます。 中台をめぐるワクチン“超限戦”1年前は、コロナ対応の優等生と目された東アジアの国々でコロナ感染がぶり返している。コロナ感染を抑え込んできたことが裏目に出て、ワクチン接種で出遅れた側面もある。ただ、その中で中国だけは独り、感染抑制とワクチン接種と経済正常化の各方面で対応の冴えを見せている。一気に「コロナ病棟」を建設し、地方から多数の医療従事者を呼び寄せた。国産ワクチンをフル回転で生

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船橋洋一の新世界地政学 中国の「国潮」ナショナリズム

今、世界では何が起きているのか? ジャーナリストの船橋洋一さんが最新の国際情勢を読み解きます。 中国の「国潮」ナショナリズム新疆ウイグル自治区で生産される綿はムスリム系住民を強制労働させ、作ったものだから使わないとの方針を示した世界の有名アパレル企業などに対する中国国内のボイコットが続いている。アパレルのH&M(スウェーデン)やスポーツウェアのナイキ(米国)、アディダス(ドイツ)などが狙い撃ちされている。 昨年3月、オーストラリア戦略政策研究所(ASPI)が、世界のトップ

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