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北康利さんのオヤジの話。

北康利さんのオヤジの話。

著名人が父親との思い出を回顧します。今回の語り手は、北康利さん(作家)です。 大きな背中を追いかけて  商社の石油子会社に勤めていた父は、ガソリンスタンドで働いている時代が長かった。一度、青い作業服で家に帰ってきたとき、小学生の私は学校で習ったばかりの言葉でこう言ってしまった。 「おとうさんはブルーカラーやねんな」  私の前では素知らぬふりをしていたが、とてもショックだったようで、あとで母親からこっぴどく叱られた。 「中小企業や子会社の苦労を知れ。ガソリンスタンドで

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