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『清六の戦争 ある従軍記者の軌跡』著者・伊藤絵理子さんインタビュー
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『清六の戦争 ある従軍記者の軌跡』著者・伊藤絵理子さんインタビュー

伊藤さん 太平洋戦争末期、フィリピンの洞窟で新聞を作り続け、戦火に散った一人の従軍記者がいた。毎日新聞社の前身である東京日日新聞の記者・伊藤清六だ。本書はその人生を、親族であり同業者でもある伊藤絵理子さんが追ったものとなる。 伊藤さんは2005年、毎日新聞社に入社。入社直前に父親から、曾祖父の弟が同社の社員だったと聞かされた。 「経済部などを経て、2011年、資料を管理する情報調査部に配属になりました。部の一角に『本社員顔写真』のキャビネットがあり、父の話をふと思い

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『闇の盾』著者・寺尾文孝さんインタビュー

『闇の盾』著者・寺尾文孝さんインタビュー

連絡先は非公開。当然、ホームページもなし。会費は年間2000万円で紹介制……。この謎めいた会社こそが、どんなトラブルでも処理してくれると囁かれる「日本リスクコントロール」だ。この本には、同社を設立した寺尾文孝氏が関わった政治家、官僚、芸能人、暴力団幹部とのエピソードが綴られている。 柔道3段、剣道3段の寺尾氏。もとは精鋭ぞろいの第一機動隊に所属していた警察官だったが、階級社会に違和感を覚え、5年半で退職する。 「警察官は天職だと思うくらい自分には合っていたと思うね。だから

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『52ヘルツのクジラたち』著者・町田そのこさんインタビュー

『52ヘルツのクジラたち』著者・町田そのこさんインタビュー

町田さんにとって初めての長編作が、今年4月に本屋大賞を受賞した。現在は多くの書店で華々しく平置きにされている。「以前は本屋さんの棚に差してあるだけでうれしかったんですが。奇跡ですよね」と目を細めながら笑った。 “52ヘルツのクジラ”とは、実在するたった一頭のクジラだ。鳴き声が聞き取れないほど高音のため、ほかのクジラには届かない。世界で一番孤独なクジラといわれている。町田さんがその声をインターネットで聞いたとき「とても怖い印象だった」という。深い海底に響き渡り、誰にも届かない

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『文芸ピープル 「好き」を仕事にする人々』著者・辛島デイヴィッドさんインタビュー

『文芸ピープル 「好き」を仕事にする人々』著者・辛島デイヴィッドさんインタビュー

ここ数年、英語圏で日本文学の需要が高まっており、なかでも女性作家の作品が注目を集めているという。日本文学の英訳に携わる翻訳家、編集者、書店員、文芸イベント運営者といった「文芸ピープル」の声を聴き、英語圏における日本文学の現在を明らかにしたのが本書だ。 著者の辛島氏は1979年「東京生まれ、埼玉育ち」で、イギリス人の父と日本人の母を持つ。日本のインターナショナル・スクールからアメリカの大学、イギリスの大学院へ進み、現在は早大准教授を務める。自身も金原ひとみ『蛇にピアス』などを

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『その扉をたたく音』著者・瀬尾まいこさんインタビュー

『その扉をたたく音』著者・瀬尾まいこさんインタビュー

瀬尾まいこさん 写真:内藤貞保 29歳、無職、ミュージシャンを夢見る宮路くんが物語の主人公だ。親からの仕送りで生活をしながら、日々無為に過ごしている。その彼が老人ホームを慰問し、介護士の渡部くんが吹くサックスを耳にして物語が始まる。 瀬尾まいこさんは、打ち合わせてから約3カ月という短期間でこの長編をほぼ書き上げた。「2019年の本屋大賞を受賞した直後で、大勢の人から誉められて気持ちがよかったのかも」と笑う。 老人ホームを舞台にしたのは、自身が中学校で働いていた時にた

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『大阪』著者・岸政彦さんインタビュー

『大阪』著者・岸政彦さんインタビュー

社会学者、作家として活躍する岸政彦さんと、作家の柴崎友香さんが、大阪について書いたエッセイが6篇ずつ収められている共著だ。 「この本は編集者の提案で生まれたのですが、ひとりは大阪に来た人、ひとりは大阪を出た人の組み合わせなのです」 1973年に大阪で生まれた柴崎さんは2005年に東京へ移った。本書では生まれ育った街、ちかくの商店街、中学生のころから通っていた心斎橋の個性豊かな店などについて書いている。 一方、岸さんは大学進学のため1987年に地元を離れて大阪へ来た。本書

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『ロッキード』著者・真山仁さんインタビュー

『ロッキード』著者・真山仁さんインタビュー

『ハゲタカ』シリーズなどで知られる人気作家・真山仁さんがロッキード事件を扱ったノンフィクションだ。「なぜ小説家がノンフィクションを書くのか?」「なぜ今さらロッキードなのか?」という誰もが抱く疑問も、600頁に迫る“超弩級”の大著を読み終えた後には、自ずと氷解していることだろう。関連書籍がすでに無数にあるなかで“全体”を初めて俯瞰したことで“事件の真相”に迫った書だ。これも、むしろ当時の時空間から“距離を置いた今”だからこそ、“ノンフィクション専門の作家ではない”からこそ成し得

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『ルポ トラックドライバー』著者・刈屋大輔さんインタビュー

『ルポ トラックドライバー』著者・刈屋大輔さんインタビュー

「キツイ」、「汚い」、「危険」なのに「稼げない」――。そんな「4K職場」と揶揄されるトラックドライバーの助手席に「同乗取材」した労作である。 ともすれば“やんちゃ”なイメージでくくられがちな彼らだが、本書では、還暦を前に東京―名古屋―大阪間を週に3往復する長距離ドライバーや、高級車「レクサス」のオーナーを夢見て個人向けの軽トラ配送業に転身した元印刷会社の管理職など、十人十色の生き様を描く。 刈屋氏は約30年前に佐川急便のアルバイトを始め、物流専門紙などを経て物流ジャーナリ

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『サコ学長、日本を語る』著者・ウスビ・サコさんインタビュー

『サコ学長、日本を語る』著者・ウスビ・サコさんインタビュー

ウスビ・サコ氏 「コロナは社会を見つめなおす良い機会になりました。そんな時、私みたいに日本以外で生まれ育った人間が、客観的な意見を提示することも必要ではないかと思ったのです」 京都精華大学の学長を務めるウスビ・サコさんは、西アフリカのマリ共和国の出身。大学時の中国留学をきっかけに日本にも興味を持ち、1991年に移り住んだ。初の自叙伝となる『サコ学長、日本を語る』は、サコさんが日本社会についてコミカルに語ったものだ。 来日したサコさんが特に驚いたのは、「おない」文化だ

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『スター』著者・朝井リョウさんインタビュー

『スター』著者・朝井リョウさんインタビュー

本物とは、頂点とは何か。誰もがその名を挙げる、紛うことなき“スター”は、まだこの社会に存在するのだろうか。 「3年ほど前からテレビをほとんど観なくなって、YouTubeで人がごはんを食べる動画ばかり観るようになりました。すると自分にとって、芸能人やテレビのきちんとしたセット、番組のお約束のような流れが本当に必要だったのか、疑問を持つようになったんですよね。テレビが上でYouTubeが下、そんな構図はもうないし、そもそもこれまで自分は何を見ていたのか、何を必要としていたのかと

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