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記事

梯久美子さんの「今月の必読書」…『熱源』

読み手の心に静かな熱を生む  あのブロニスワフ・ピウスツキを描く小説があらわれたとは! 本書の刊行を知ったとき、驚きと期待、そして、正直に言え...

池上彰さんの「今月の必読書」…『グレタ たったひとりのストライキ』

どちらが「変」なのか?  今年9月、国連で開催された気候行動サミットで演説したスウェーデンの少女グレタ・トゥーンベリ。16歳の少女は、居並ぶ各国...

片山杜秀さんの「今月の必読書」…『核武装と知識人 内閣調査室でつくられた非核政策』

小松左京の長編小説『日本沈没』(1973年)に、邦枝という人物が登場する。内閣調査室の人間だ。日本の沈没する可能性にいち早く気づいた地球物理学者な...

出口治明さんの「今月の必読書」…『世界の神話』(沖田瑞穂)

様々な物語を楽しむためのまたとない素養  マーティン・プフナーの『物語創世』という本があり、世界に対して強い影響力を持つ物語のことを「基盤テキ...

原田マハさんの「今月の必読書」…『短編画廊 絵から生まれた17の物語』

エドワード・ホッパーの絵が与える想像の翼  朝日が当たる夏の森は鬱蒼と青葉が生い茂っていた。木々の奥深く広がっている暗がりの中で物影がちらりと...

中島岳志さんの「今月の必読書」…『この国の不寛容の果てに 相模原事件と私たちの時代...

「失われた20年」で何が失われたか  2016年に相模原障害者施設殺傷事件が起きた時、編著者の雨宮は「とうとう、こんな事件が起きてしまった」と思った...

平松洋子さんの「今月の必読書」…『マツタケ 不確定な時代を生きる術』

人間の生についての概念を広げ、変容を共有する存在  私の知人に、自他ともに認める「マツタケ穫りの名人」がいる。以前、こう言っていたのが忘れられ...

本郷恵子さんの「今月の必読書」…新井孝重『中世日本を生きる 遍歴漂浪の人びと』(新...

社会の原像を構成した“暮らし”  伊賀国黒田荘は、現在の三重県名張市域の大半を占め、10世紀以来東大寺によって支配されてきた。日本中世史を専攻す...

角田光代さんの「今月の必読書」…『罪の轍』(奥田英朗)

実際の誘拐事件を下敷きに描く人のいびつさ  東京オリンピックの開催を1年後に控えた1963年。北海道の礼文島から、ひとりの青年が東京、山谷にやって...

角幡唯介さんの「今月の必読書」…『犬からみた人類史』

人と犬の関係を多様に論じる  長期の北極探検で犬を同行させると、環境や行動の厳しさから、ついつい手荒く扱うことが多くなる。80日間におよんだ冬の...