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本郷恵子さんの「今月の必読書」…『言霊と日本語』

霊妙な力に惹きつけられた国学者たち 「国学」という学問をご存知だろうか? 江戸時代に開かれた学問分野で、過去の文献を研究することを通じて、日本独自の思考をあきらかにしようとするものだ。尊王攘夷運動に思想的根拠を提供したために、国粋主義・復古主義的思想研究とまとめられることが多いが…

コロナ下で読んだ「わたしのベスト3」 千年をかける人間の営み|本郷恵子

朝廷の儀礼や作法に関する前例・知識は、平安時代以来大切に伝えられ、参照されてきた。これらの総体を「有職故実(ゆうそくこじつ)」と呼ぶ。平成から令和への代替わりで用いられた装束や調度品は、いずれも有職故実にのっとった有職文様に飾られていた。幾何学的なデザインや独特の色使いに目を奪わ…

本郷恵子さんの「今月の必読書」…『テレビの荒野を歩いた人たち』

「面白そう」「やっちゃえ」黎明期を知るレジェンドたちの証言 かつてテレビが生活の中心だった時代があった。テレビは未知の世界に通じる窓で、新しいこと・楽しいこと・素晴らしいことがいっぱい詰まった魔法の箱だった。1953年2月にNHKが本放送を開始、8月には日本テレビが最初の民放テレビ局とし…

本郷恵子さんの「今月の必読書」…『再び話せなくなるまえに』

勇敢で高潔な魂の声  小児神経学を専門とする女性小児科医が、47歳の6月に異変を感じる。身体がだるくて落ち着かない。ATMでお金をおろそうとしたら、4桁の暗証番号を思い出せない。外来勤務でも、患者さんと話がかみあわず、混迷の3日間を過ごす。脳梗塞による失語症状だった。  そして9月のある…

【全文公開】世界の構造を知る 本郷恵子さんの「わたしのベスト3」

東京大学史料編纂所教授の本郷恵子さんが、令和に読み継ぎたい名著3冊を紹介します。 『古文書学入門』は1971年初版、97年に古文書例文の増補や語彙の補訂等を行った新版が刊行された。古代~中世の古文書の様式や解読を学ぶための基本図書で、大学の古文書学の授業等で一貫してテキストとして使われ…

本郷恵子さんの「今月の必読書」…新井孝重『中世日本を生きる 遍歴漂浪の人びと』(新…