文藝春秋digital

令和の開拓者たち・亀井隆平(シリウス代表取締役社長)

時代を切り拓く“異能”の人びとの物語を、新進気鋭のライターたちが描く連載ノンフィクション。今回の主人公は、シリウス代表取締役社長・亀井隆平氏です。/文・大西康之(ジャーナリスト) 「三洋魂を復活させる」──脱サラした男の逆転人生  平成の時代は、日本の電機産業にとって「失われた30…

武田徹の新書時評――地方活性化の方法

評論家・専修大学教授の武田徹さんが、オススメの新書3冊を紹介します。  先月、大型の台風19号が関東地方に上陸し、東北へと抜けた。被害は東京よりも地方の方が甚大で、これもまた“一極集中”の裏返しの現象なのだろう。都内は治水対策などに予算を割けるが、人口減、税収減に喘ぐ地方は災害から…

佐藤優のベストセラーで読む日本の近現代史ーースターリン『弁証法的唯物論と史的唯物論…

今世紀中に『不老不死』が実現できるかもしれない  チャールズ・ダーウィン(1809〜82)が『種の起源』を発表し、進化論を提唱したことによって、神が人間を含む全ての生物を創ったという当時の世界観が崩された。現在、ゲノム(全遺伝情報)編集技術によって、人間が遺伝子を自由に書き換えて、病気…

世界経済の革命児 ベルナール・アルノー(LVMHモエヘネシー・ルイヴィトンCEO)

ジャーナリストの大西康之さんが、世界で活躍する“破格の経営者たち”を描く人物評伝シリーズ。今月紹介するのは、ベルナール・アルノー(Bernard Jean Étienne Arnault、LVMHモエヘネシー・ルイヴィトンCEO)です。 ベルナール・アルノー ブランド帝国を築き上げた稀代の「買収マニア」  今年4…

船橋洋一の新世界地政学 英国漂流

今、世界では何が起きているのか? ジャーナリストの船橋洋一さんが最新の国際情勢を読み解きます。  英国の欧州連合(EU)離脱は、2020年1月末まで再度、延期されることになった。  ジョンソン政権とEUの執行機関である欧州委員会が10月末に合意したEU離脱(ブレグジット)案の施行に必要な関連…

飯間浩明の日本語探偵【じ】「女性目線」なる表現

国語辞典編纂者の飯間浩明さんが“日本語のフシギ”を解き明かしていくコラムです。 褒めことばではないです  国語辞典はおっさんだけで作っているケースが多い。たとえば、『三省堂国語辞典』(三国(さんこく))の場合、私たち編集委員(中心となる執筆者)も男性なら、出版社の担当編集者も男性…

数字の科学――台風19号で氾濫した河川の数

サイエンスライターの佐藤健太郎氏が世の中に存在する様々な「数字」のヒミツを分析します。 今回の数字:台風19号で氾濫した河川の数=253  去る10月12日に上陸した台風19号は、主に豪雨によって日本各地に甚大な被害をもたらした。ここ数年、日本各地を襲ってきた水害にたまたま無縁であった首都…

有働由美子×高橋尚子「マラソンは東京でやってほしい」

news zeroメインキャスターの有働さんが“時代を作った人たち”の本音に迫る対談企画「有働由美子のマイフェアパーソン」。今回のゲストはマラソン解説者の高橋尚子さんです。 Qちゃんをゲストに来年の東京五輪からプライベートまで一気に駆け抜けた 有働 2000年に高橋さんがシドニー五輪の女子マラ…

小林秀雄と江藤淳ーー平山周吉

文・平山周吉(雑文家)  ナマ小林秀雄を見たのは、昭和46年(1971)秋、東京宝塚劇場でだった。見たというのは正確ではない。文士劇のいわば「前座」として、短い講演をしたのだから、聴いたというべきかもしれない。恒例の文春祭りは創刊50周年だったので、小林秀雄が珍しく聴衆の前で喋ったのだ。…

沈没船がつなぐ歴史ーー宮地ゆう

文・宮地ゆう(朝日新聞記者)  9月最後の週末、南北戦争の激戦地として知られるペンシルベニア州ゲティスバーグを訪れた。ここで、第2次世界大戦中に沖縄戦を戦った米兵の戦友会が開かれたためだ。集まったのは、沖縄県古宇利島の沖合に沈む米海軍の掃海艇「エモンズ」という船の乗組員4人と、遺族…