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衝撃の「割腹自殺」から50年…「豊饒の海」と三島由紀夫のミドルエイジクライシス

衝撃の「割腹自殺」から50年…「豊饒の海」と三島由紀夫のミドルエイジクライシス

三島は「天皇」が持つ“現実との対立性”を“現実を批判するための根拠”と読み替えた。/文・平野啓一郎(小説家) <この記事のポイント> ●平野氏にとって、「小説家」になる原点が『金閣寺』との出会いにあった ●1969年、東大全共闘の学生たちと討論会を行った頃の三島の思想は、あえていえば「戦後日本の全否定」 ●三島の天皇観は、血統や家族を通じて天皇と結びつくというより、大嘗祭という即位儀礼の「祭祀」を通じで天照大神と神秘的に直結するようなイメージだった 平野氏 強烈なコント

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追悼・古井由吉「日本文学は精神的支柱を失った」|平野啓一郎

追悼・古井由吉「日本文学は精神的支柱を失った」|平野啓一郎

2月18日、古井由吉氏が肝細胞がんのため亡くなった。享年82。 古井氏は1937年、東京生まれ。7歳で東京大空襲を経験。60年、東京大学文学部ドイツ文学科卒。金沢大学、立教大学で教鞭をとる傍ら、ドイツ文学の翻訳に携わる。68年、30歳で処女作「木曜日に」を同人誌『白描』に発表。70年より作家業に専念し、翌年『杳子』で第64回芥川賞を受賞。社会的なイデオロギーから距離を置き、人間の内面を見つめた「内向の世代」の代表的な作家として確固たる地位を築く。86年、芥川賞の選考委員に就

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「マチネの終わりに」対談 平野啓一郎×福山雅治「まさか自分の作品で泣くとは」【特別全文公開】

「マチネの終わりに」対談 平野啓一郎×福山雅治「まさか自分の作品で泣くとは」【特別全文公開】

 累計発行部数が50万部を突破した「マチネの終わりに」(平野啓一郎著)が映画化された。  天才クラシックギタリストの蒔野聡史(福山雅治)と、国際ジャーナリストの小峰洋子(石田ゆり子)。ともに40代という、微妙で繊細な年齢に差し掛かった2人は出会った瞬間に惹かれあう。しかし、2人は運命に翻弄され、気持ちを抑えたまま別々の道を歩むことに。6年間でたった3度の邂逅の中で育んだ愛の行方は――。  映画は日本、パリ、ニューヨークでロケを敢行、美しい風景を舞台に物語は進んでいく。/平

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