シェア
5月31日、「文藝春秋digital」はクローズいたします。 これまで「文藝春秋digital」をご愛読いただきまして、誠にありがとうございました。 先にもお知らせした通り、月刊文藝春秋のサブスクリプションは「文藝春秋 電子版」に一本化します。これまで「文藝春秋digital」をご愛読いただいた皆さまには、突然のお知らせになったことを、改めてお詫び申し上げます。 「文藝春秋digital」のサービスが終了しますと、6月から皆さまに最新記事をお届けできなくなってしまいます
「人生を決めた本」というより「人生を決めたまえがき」とも言えるような、まえがきから始まる本があります。僕の人生が、そのまえがきから始まる本のようになっていたならいいなと思っています。その本はエーリヒ・ケストナーの『飛ぶ教室』(高橋健二訳、岩波書店)です。ケストナー少年文学全集の1冊である『飛ぶ教室』は何度も読み返していますが、初めて読んだのは小学生の時でした。クリスマス前のドイツの寄宿学校の少年たちや先生、近くの廃車になった車両に住むおじさんなどの心の交流が描かれて、賢さと勇
【ヒント】 初の漫画がシリーズ累計120万部突破となったお笑い芸人は? 父は絵本や紙芝居の作家だった。父が家にいて母が外で働くという当時としては珍しい家庭に育つ。 「小さい頃はお父さんと一緒に家族新聞を書いたりしていました。家族の10大ニュースとか、お姉ちゃんが猫を拾った話とか。文章もイラストも描き、親戚に郵送したりして」 高校時代の同級生・入江慎也氏に誘われてお笑いの道へ。独特の芸風で人気を博す一方、気象予報士の資格を取得したり、舞台役者を経験したり多方面で活
文・矢部太郎(タレント) 「めちゃくちゃの大冒険」。それが僕が6歳の時に生まれてはじめて作った紙芝居のタイトルです。絵も文章も僕が考えました。「めちゃくちゃ」の後に「の」を繋げる。日本語の使い方としても、めちゃくちゃですね。6歳の自由を感じます。 僕の父は絵本・紙芝居作家で、いつも自宅で作業していました。そんな父に教えてもらいながら見よう見まねで描いた記憶があります。作者の表記も、 さく・え やべたろう きょうりょく・やべみつのりとなっています。 舞台は動物保育園、