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コロナ感染拡大で緊急事態「再宣言」はありうる|尾身茂

コロナ感染拡大で緊急事態「再宣言」はありうる|尾身茂

緊急対応のレベルを上げるボタンを押すというシナリオはある。敢えていうと、感染症対策のことだけを考えるならば、もうボタンを押してもいい、という局面までは来ている。/文・尾身茂(新型コロナウイルス感染症対策分科会会長) 聞き手・広野真嗣(ノンフィクション作家) 感染症防止と経済対策 ウイルスというものは目に見えず、人を介して伝播する性質があります。現実の人間の集団の日々の動きに影響を受けながら、拡がり方も変化する。このため感染対策も、人々の行動パターン・感染状況を素早く捉えて

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小林秀雄と江藤淳ーー平山周吉

小林秀雄と江藤淳ーー平山周吉

文・平山周吉(雑文家)  ナマ小林秀雄を見たのは、昭和46年(1971)秋、東京宝塚劇場でだった。見たというのは正確ではない。文士劇のいわば「前座」として、短い講演をしたのだから、聴いたというべきかもしれない。恒例の文春祭りは創刊50周年だったので、小林秀雄が珍しく聴衆の前で喋ったのだ。小林秀雄の講演を聴くチャンスはこれが最後だという噂が大学生だった私の耳にまで伝わってきて、チケットを入手したのだった。  小林秀雄の肉声はいまならば新潮社の講演CDで簡単に聴くことができる

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