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渡辺恒雄・読売新聞主筆が語る、“盟友”中曽根康弘・元総理との60年間。

渡辺恒雄・読売新聞主筆が語る、“盟友”中曽根康弘・元総理との60年間。

出会ったのは、30歳前後のヒラ記者だった時。以降、何かあれば必ず電話で報告し、プライバシーなく付き合ってきた。そんな中曽根さんの死は、思い出すだけでつらい。彼は、非常に謙虚で、しかも質素で勉強家だった――/文・渡辺恒雄(読売新聞グループ本社代表取締役主筆) 濃密な時間を共有してきた 2019年11月29日、中曽根康弘元総理大臣が101歳で亡くなりました。  訃報に接した時、本当にがっかりしました。中曽根さんは僕より8年上。初めて会ったのは60年以上も前、僕が30歳前後のヒ

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塩野七生「日本人へ」 本を読んでいた政治家

塩野七生「日本人へ」 本を読んでいた政治家

塩野七生(作家・在イタリア)  中曽根康弘元首相に初めて会ったのは、30年以上も昔の話になる。その頃のある一日、後藤田官房長官へのインタビューで首相官邸にいた。鬼の、なんていう形容が嘘に思われるくらいに愉しいインタビューが終った後で、官房長官殿はまるで命令するように言った。「いるようだから会って行ったら」それで藤波官房副長官に連れられて首相の部屋に行ったのだが、一足ちがいで総理は砂防会館内にある事務所に向ったという。実直な藤波さんは当然のように官邸を出て砂防会館に向うので、

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