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鎌田浩毅さんのオヤジの話。

鎌田浩毅さんのオヤジの話。

著名人が父親との思い出を回顧します。今回の語り手は、鎌田浩毅さん(京都大学教授)です。 好きなことより、できること道路会社の技術屋をしていた父は、あまり家に帰らなかった。機械部という部署に属し、会社の機械が故障しかけるとすぐに飛んでいった。家族の体調より機械の機嫌をずっと気に掛けていた。 帰宅すると自動制御という機械工学の本を読み、何やら紙に図面を描きながら細かく数字を書き込んでいた。パソコンはおろか電卓もない時代で、計算尺というプラスチック製の簡易器具を駆使して長大な計

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