文藝春秋digital

蓋棺録<他界した偉大な人々>

偉大な業績を残し、世を去った5名の人生を振り返る追悼コラム。 ★石橋政嗣  元日本社会党委員長の石橋政嗣(いしばしまさし)は、同党の「現実路線」を推進して苦闘した。  1980(昭和55)年刊行の『非武装中立論』は反響が大きかった。他国から攻撃された場合について、「私は誤解を恐れず、思…

黒田杏子さんのおふくろの話。

著名人が母親との思い出を回顧します。今回の語り手は、黒田杏子さん(俳人)です。 無名の俳人  母のこゑ節分草の咲くころね 杏子  母は95歳で亡くなるまで、句作に打ち込んでいた。私には姉兄妹弟が居て、私はその真ん中の5人きょうだい。  私たち夫婦には子供が居ない。広告会社に60歳定年…

ホアキン・フェニックスの破壊力と自壊力 / 芝山幹郎

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北康利さんのオヤジの話。

著名人が父親との思い出を回顧します。今回の語り手は、北康利さん(作家)です。 大きな背中を追いかけて  商社の石油子会社に勤めていた父は、ガソリンスタンドで働いている時代が長かった。一度、青い作業服で家に帰ってきたとき、小学生の私は学校で習ったばかりの言葉でこう言ってしまった。 …

武田徹の新書時評――宇宙の広大さと人間の小ささ

評論家・専修大学教授の武田徹さんが、オススメの新書3冊を紹介します。  地平線から上る満月は眼の錯覚もあって巨大に見え、月という天体本来の球形に近く感じられる。思わず見惚れてしまった経験のある人も多いだろう。  そんな月は佐伯和人『月はすごい』(中公新書)によれば可能性の宝庫だと…

旬選ジャーナル<目利きが選ぶ一押しニュース>――八木澤高明

八木澤高明(ノンフィクションライター) 【一押しNEWS】中村医師は「不条理に対する復讐」をした/12月16日、AERA(筆者=古田大輔)  昨年12月4日、アフガニスタンで緑化事業や医療事業に従事してきた中村哲医師が同国・ナンガルハル州ジャララバード近郊で何者かに銃撃を受け、殺害されるとい…

旬選ジャーナル<目利きが選ぶ一押しニュース>――佐久間裕美子

佐久間裕美子氏(文筆家) 【一押しNEWS】なぜ世界で大麻規制が緩和されているのか/11月21日、日経クロステックオンライン(筆者=渡辺史敏)  プロ・スノーボードの選手、國母和宏が大麻取締法違反で起訴される直前の11月21日、日経クロステック(オンライン)に「米国で11州が使用解禁、スポー…

『吃音 伝えられないもどかしさ』著者・近藤雄生さんインタビュー

近藤雄生氏 「吃音」とは言葉に詰まる、つまり、どもる症状のことを言う。世界中のどの国を見ても、100人に1人の割合で吃音を持つ人がいる。著者の近藤雄生さん自身も、幼い頃から吃音に悩まされた。 「言葉を意識すると、発することが難しくなるんです。ファーストフード店に行って『てりやきバー…

薬剤耐性菌による年間死者数を知っていますか?

サイエンスライターの佐藤健太郎氏が世の中に存在する様々な「数字」のヒミツを分析します。 今回の数字:薬剤耐性菌による年間死者数=8000  20世紀最大の発明は何かと依いたら、あなたは何と答えるだろうか。コンピュータを挙げる人は多いだろうし、原子力の開発もまた歴史を大きく塗り替えた。だ…

“トランプに勝てる男”マイケル・ブルームバーグとは何者か。

ジャーナリストの大西康之さんが、世界で活躍する“破格の経営者たち”を描く人物評伝シリーズ。今月紹介するのは、マイケル・ブルームバーグ(Michael Rubens Bloomberg、前ニューヨーク市長、ブルームバーグ創業者)です。 マイケル・ブルームバーグ 500億ドルでトランプに挑む「金融情報」の先駆…