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眞子さまの恋を「皇室結婚史」から考える——林真理子「李王家の縁談」完結対談

林真理子氏による本誌連載小説「李王家の縁談」が今号で最終回を迎えた。 明治時代に旧佐賀藩藩主、鍋島直大(なおひろ)の娘として生まれ、19歳で梨本宮家に嫁いだ伊都子。皇族となり2人の娘を儲けると、長女を朝鮮王家に、次女を伯爵家に嫁がせるなど家柄を重んじた縁談を次々に進め国に尽くした。…

連載小説「李王家の縁談」#16 |林真理子

【前号まで】 昭和十二年(一九三七)からの戦争は、終わるどころかますます激しくなっている。それでも人々は日本の勝利を疑わなかった。迎えた昭和二十年五月二十四日。けたたましいサイレンがB29の襲来を報せたその晩、伊都子が暮らした気品溢るる七百坪もの梨本宮邸は、戦火にのまれていったのだっ…

連載小説「李王家の縁談」#15 |林真理子

【前号まで】 昭和八年(一九三三)十二月二十三日、東京にサイレンが鳴り響く。天皇家に世継ぎが生まれたのである。待望の男児誕生に日本中が万歳三唱の声を合わせた。歓喜に身を浴しながらも、かつて娘を朝鮮の王世子のもとへ嫁がせた梨本宮伊都子妃は、朝鮮、中国と日本との関係悪化の報道に触れ、…

連載小説「李王家の縁談」#14 |林真理子

【前号まで】 昭和六年(一九三一)十二月。梨本宮伊都子妃の娘方子のもとに男の子が生まれた。方子とその夫李垠は彼を玖と名付け、「二十九代の李王家の王」の誕生を心底喜んだ。翌年、方子の義妹徳恵のもとに女の子が生まれる。よろこびごとの続く伊都子の心に、精神病を患う徳恵だけが影を落として…

連載小説「李王家の縁談」#13 |林真理子

【前号まで】 昭和六年(一九三一)。梨本宮伊都子妃の娘方子の夫である李垠には徳恵という妹がいた。母親の死に心を病み、「早発性痴呆症」と診断された徳恵だったが、美しく誠実と名高い宗武志と結婚。新居への引っ越しも済ませ、順調な新婚生活を送るかに思えた。しかし、再び奇行を見せるようにな…

連載小説「李王家の縁談」#12 |林真理子

【前号まで】 昭和五年(一九三〇)。佐賀藩主の鍋島家から梨本宮家に嫁いだ伊都子妃には娘が二人いた。長女方子は夫李垠と目を見張るような邸宅を建て移り住み、次女規子のもとには愛らしい赤ん坊が生まれた。喜びごとが続く中、今度は李垠の妹徳恵のもとへ縁談が舞い込む。曰く、「どんな娘でも心奪…

連載小説「李王家の縁談」#11 |林真理子

【前号まで】 昭和三年(一九二八)。佐賀藩主の鍋島家から梨本宮家に嫁いだ伊都子妃には二人の娘がいた。伊都子は娘の縁談のため奔走し、それぞれ朝鮮の王族李王家と公家である広橋家へ嫁がせたが、姪の節子が秩父宮殿下の妃に選ばれたことを知り、心穏やかではいられないのであった。 ★前回の話を…

連載小説「李王家の縁談」#10 |林真理子

【前号まで】 韓国併合から18年経った昭和3年(1928)。佐賀藩主の鍋島家から嫁いだ梨本宮伊都子妃には娘が二人いた。姉の方子は、李王家の王世子、李垠に、次女の規子は山階宮との縁談が破談になり、広橋伯爵に嫁ぐ。そして王世子の妹である李徳恵が日本に留学し、方子の家に迎えられた。 ★前回の話…

連載小説「李王家の縁談」#9 |林真理子

【前号まで】 韓国併合から十六年経った大正十五年(一九二六)。佐賀藩主の鍋島家から嫁いだ梨本宮伊都子妃には娘が二人いた。長女の方子は、韓国併合後に皇室に準ずる待遇を受けていた李王家の王世子、李垠に嫁ぐ。続いて次女、規子の婚姻に伊都子は奔走する。が、山階宮武彦王の縁談は流れてしまう…

連載小説「李王家の縁談」#8 |林真理子

【前号まで】 韓国併合から十年経った大正九年(一九二〇)。佐賀藩主の鍋島家から嫁いだ梨本宮伊都子妃には、方子という娘がいた。伊都子妃は奔走の末、韓国併合後に皇室に準ずる待遇を受けていた李王家の王世子、李垠と方子の婚姻にこぎつける。ところが第一子の晋は訪問先の朝鮮で亡くなる。 ★前…