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#文藝春秋2020年3月号

『文藝春秋digital』2022年6月ラインナップ

■会員限定イベント●6月8日(水) ・新庄剛志「薬物使用」の過去 抜き打ち検査で「陽性」も、詳細は伏せられ、その年に引退―― 鷲田康(ジャーナリスト)+本誌取材班 ●6月10日(金) ・プーチンが最も殺したい男の告白 M・ホドルコフスキー(オリガルヒ・石油会社「ユコス」元代表)「ウクライナ侵攻は彼の個人的な動機から始まった」 ・「性暴力」私は負けなかった 卜田素代香(仮名)「暴行後『証拠が残るからシャワーを』と男が強いてきました」 ・新連載 外事警察秘録②「日本赤軍との闘い

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キーン先生の孤独|小池政行

文・小池政行(青山学院大学法科大学院客員教授) ドナルド・キーン先生に初めてお会いしたのは、筆者が在フィンランド日本大使館の文化担当官の時、外務省の依頼でポーランド、当時のソ連、そしてフィンランドの講演にいらした時であった。コロンビア大学東洋学部の中心教授として多忙な日々を送られながら、ひとりの人間が成し遂げたことがいまだに信じられないような何巻にもわたる「日本文学史」を完成されつつある時だったと思う。 時は1981年の夏。この時からキーン先生の晩年にわたるまでの友情が生

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数字の科学 地球の公転周期|佐藤健太郎

サイエンスライターの佐藤健太郎氏が世の中に存在する様々な「数字」のヒミツを分析します。 今回の数字:地球の公転周期=365.24219日今年2020年は、4年に1度のイベントが多く重なる年だ。西暦の年号の数字が4で割り切れる年は閏年であり、アメリカ大統領選が行なわれ、オリンピックが開かれる。だが、このうち閏年は、正確には4年に1度ではない。たとえば、マッキンリー大統領が当選(再選)し、パリでオリンピックが開かれた1900年は、閏年ではなく平年であった。これは、地球が太陽の周

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世界経済の革命児 重光武雄(ロッテグループ創業者)|大西康之

ジャーナリストの大西康之さんが、世界で活躍する“破格の経営者たち”を描く人物評伝シリーズ。今月紹介するのは、重光武雄(Takeo Shigemitsu、ロッテグループ創業者)です。 重光武雄 ガムから石油まで牛耳った稀代のマーケター 日韓「ロッテグループ」の創業者、重光武雄名誉会長(韓国名:辛格浩(シンギヨクホ))が1月19日、ソウル市内の病院で死去した。98歳だった。日本でロッテといえば、ガムの「クールミント」や「ガーナチョコレート」で知られる菓子メーカーだが、韓国では

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スターは楽し「アンナ・カリーナ」|芝山幹郎

アンナ・カリーナ(写真・ROGER_VIOLLET) まぶしく弾けるソーダの泡 ダークヘア、ややぱらついた前髪、濃いアイライン、ニーソックス、格子柄のベレー。そして、牝鹿のような眼。 アンナ・カリーナの顔や姿は、すぐに浮かび上がる。記憶を遡るまでもない。 1960年代、カリーナの名を聞くだけで浮き足立ったガキは、私も含めてそこらじゅうに転がっていた。ゴダールとカリーナ。そう、ジャン=リュック・ゴダールとアンナ・カリーナは、当時最強で、最もクールなカップルだった。

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稲泉連さんのおふくろの話。

著名人が母親との思い出を回顧します。今回の語り手は、稲泉連さん(ノンフィクション作家)です。 サーカスで働いた理由 母は周囲からいつも、行動が唐突な人だと言われてきたらしい。確かに数年前も突然、「私は那須で暮らすことにした」と言い出し、同世代の知人が共同生活を営む高齢者向けサービス付の住宅地に引っ越していった。何事にも慎重な僕とは違い、物事を決めてからの行動がとにかく早い。その辺りは雑誌ライターやノンフィクション作家として、様々な現場を渡り歩いてきた習性みたいなものなのかも

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船橋洋一の新世界地政学 地経学の時代

今、世界では何が起きているのか? ジャーナリストの船橋洋一さんが最新の国際情勢を読み解きます。 米中両国は、先月、貿易協議で第1段階の合意にこぎつけた。トランプ政権が仕掛けた米中貿易戦争は今回、とりあえず休戦に持ち込んだ形である。 しかし、米国は5Gをめぐるファーウェイ(華為技術)排除の動きを止めるつもりはない。半導体、AI、量子コンピューティング、バイオといった戦略技術をめぐる米中の技術覇権闘争(“争覇”)は今後、一段と激しさを増すだろう。 また、金融・投資・通貨とい

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新しい血|東山彰良

文・東山彰良(作家) 今年1月11日に行われた台湾総統選挙では、大方の予想通り民進党・蔡英文が再選を果たした。820万票を集めての圧勝だった。 対立候補の国民党・韓国瑜は「安全でお金持ちの台湾がいいか、危険で貧乏な台湾がいいか」と民衆に問いかけた。台湾独立を主張する民進党が勝てば中国が黙っちゃいない、逆に我々国民党が勝てば14億の市場が開けているぞというわけだ。が、そのようなポピュリズムに与したのは550万人に留まった。つまり台湾人のおよそ6割が、たとえこれから危険が待ち

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主役は君たちだ|相良南海夫

文・相良南海夫(早稲田大学ラグビー蹴球部監督) 国立競技場を満員にした約5万7000人の観衆の前で、優勝したときにだけ歌うことのできる部歌「荒ぶる」を唱和する――1月11日、ピッチで私は感無量でした。11季ぶりのラグビー全国大学選手権の優勝、その上、昨年準決勝で敗退した宿敵の明治大学を跳ね返しての勝利です。 早大ラグビー蹴球部の監督就任への打診をOB会から受けたのは、2017年のクリスマスでした。当時、成績が低迷していた早大ラグビー部の監督を引き受けることは、周りから見れ

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国立競技場と法隆寺|隈研吾

文・隈研吾(建築家) 1964年の秋、10歳の僕は、父に連れられて、オリンピックの水泳会場であった国立代々木競技場に行った。あまりの美しさに圧倒され、「誰がデザインしたの」と尋ねた。「丹下健三という建築家だ」と聞いて、建築家という仕事をはじめて知り、その日に建築家というものになろうと決心した。その日まで僕は猫好きのおとなしい子供で、獣医になることを夢見ていた。 2回目の東京オリンピックの主会場となる国立競技場の設計を、大成建設、梓設計と共に担当することになって、2020年

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藤田嗣治とバレエ|芳賀直子

文・芳賀直子(舞踊史研究家) バレエと聞いて思い出すのは全幕作品、それも『白鳥の湖』という方も多いのではないでしょうか。 『白鳥の湖』が日本で初演されたのは終戦翌年、1946年の事でした。日本における全幕公演こそがバレエであるという感覚、町の小さなバレエ学校でも全幕上演を目指す姿勢は戦後まもないこの公演が大きな影響を与えているのです。ちなみに、全幕上演としては初演されたロシア国外では1934年の英国に次ぐ極めて早い時期の上演でもありました。 以来、様々なバージョンで上演

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おもり|小山田浩子

文・小山田浩子(作家)

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藤原正彦「古風堂々」 持統天皇に背いた私

文・藤原正彦(作家・数学者)  IRという字が新聞をにぎわせている。カジノ、ホテル、劇場、レストラン、国際会議場、スポーツ施設、ショッピングモールなどの集まった複合施設のことである。IR推進法が成立しているが、カジノを除いた部分はありふれたものだから、IR推進とはカジノ解禁のことと思ってよい。ラスベガス、マカオ、シンガポール、韓国などのように大きな集客力をもつIRにより、観光客の増加や税収増を狙うのだという。  カジノすなわち賭場では胴元が儲かるようになっている。最も単純

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【核心レポート】かんぽ生命は「傲慢、無責任、野放図」の殿堂だ!

巨大な「票と財源」を持つ組織は、なぜ顧客を食い物にしたのか? 日本郵政をここまで堕落させたのは誰か? かんぽ生命問題を取材し続ける記者による渾身のレポート!/文・藤田知也(朝日新聞経済部記者) 日本郵政は幕引きを急ぐ 信頼ある郵便局のブランドを悪用し、顧客の意向に沿わない保険をお年寄りに売りまくった日本郵便とかんぽ生命保険。その持ち株会社である日本郵政の新トップに1月6日、元総務相の増田寛也氏が就任し、信頼の回復に取り組む姿勢をアピールした。 頭を下げる(左から)日本郵便

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