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#岩澤倫彦

文藝春秋digital読者の皆さまへ、編集長より最後のお願い【「文藝春秋 電子版」1年無料プランのご案内】

5月31日、「文藝春秋digital」はクローズいたします。 これまで「文藝春秋digital」をご愛読いただきまして、誠にありがとうございました。 先にもお知らせした通り、月刊文藝春秋のサブスクリプションは「文藝春秋 電子版」に一本化します。これまで「文藝春秋digital」をご愛読いただいた皆さまには、突然のお知らせになったことを、改めてお詫び申し上げます。 「文藝春秋digital」のサービスが終了しますと、6月から皆さまに最新記事をお届けできなくなってしまいます

インチキ免疫療法の陥穽 岩澤倫彦

科学的事実を隠している日本のがん医療には、無法地帯というべき闇が存在する。数多くの臨床試験で有効性がないことが証明された免疫療法のことだ。効かないと分かっていながら、自由診療として法の網をくぐり、がん患者から多額の治療費を奪っている。 一体なぜ、このような行為がまかり通るのか。背景を探ると、モラルなき一部の医師やクリニックの実態、そして大学の名前を利用して患者を誤解させる構造が見えてきた。 * 「抗がん剤は、がんの子分に効くが、親分には効きにくい。再発するのは、親分が暴

末期患者が食い物に……超高額「がん免疫療法」戦慄の実態

末期の患者にエビデンスなき治療を高額で施す──日本のがん医療の現場では、わらをもつかむ思いの人々が食い物にされている。その実態を気鋭のジャーナリストが追った。/文・岩澤倫彦(ジャーナリスト) 標準治療の限界に目をつけた 日本のがん医療の現場では、有効性が証明されていない免疫療法や疑似科学的な治療が、公的保険の適用を受けない「自由診療」の名のもとに行われている。多くのがん患者が、エビデンスのない治療に最後の希望を託して裏切られ、莫大な金を失っているのだ。こうした現実を把握しな