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日本の顔|夏井いつき(俳人)

日本の顔|夏井いつき(俳人)

夏井いつき(なついいつき・俳人) 松山は道後温泉のほど近くに構えられた伊月庵。その扉は、万人に開かれている。庵主である俳人・夏井いつき(63)は、“俳句集団”「いつき組」の組長だ。 「結社ではないから、入るのに特別な資格は必要ありません。『俳句って楽しい!』という人は勝手に名乗って、俳句の種蒔きを手伝ってくれたら嬉しいです」 いつき組を“広場”と称する。 「俳句は気の合う人同士で自由に詠めばいい。組長の私が真ん中の噴水近くにいて、それをたくさんの小さなグループが囲

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俳句――夏井いつき【全文公開】

俳句――夏井いつき【全文公開】

秋思 秋思叩くピアノの中のハンマーは 楽団の一行菊の宿に着く 旗百本分の秋天屹立す 黄落(こうらく)のひかりの走るまぶたかな 葉鶏頭(はげいとう)福山通運通用口 蓑虫やそれは揺れすぎではないか 露草やかなしみにくじけるこころ 【編集部よりお知らせ】 文藝春秋は、皆さんの投稿を募集しています。「#みんなの文藝春秋」で、文藝春秋に掲載された記事への感想・疑問・要望、または記事(に取り上げられたテーマ)を題材としたエッセイ、コラム、小説……などをぜひお書きください。投稿形式は「

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