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コロナ下で読んだ「わたしのベスト3」 創造と共感|平松洋子

コロナ下で読んだ「わたしのベスト3」 創造と共感|平松洋子

2020年春。ウィルスのパンデミックにさらされ、世界中が硬直した恐怖を長く記憶に留めておきたい。日本で緊急事態宣言が発出された4月7日、さまざまな仕事に就く77人に日記を依頼し、『仕事本 わたしたちの緊急事態日記』が編まれた。発売は6月30日。書店の棚で見つけ、飛びつくようにして開くと、77の複雑な感情が渦巻いていた。50代のミニスーパー店員は、お客に釣銭をトレイに置けと無言で指示され、「お前が買ったのは、缶コーヒー一つだ。ならば自販機へ行け!」と胸中で毒づき、「自分が思って

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