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大河ドラマじゃ見られない! 渋沢栄一「2人の妻とお妾さん」鹿島茂

大河ドラマじゃ見られない! 渋沢栄一「2人の妻とお妾さん」鹿島茂

「日本資本主義の父」が愛した女性だけに見せた顔──。/文・鹿島茂(フランス文学者) 鹿島氏 真砂に住むお妾さん 「帰途一友人ヲ訪ヒ、夜十一時半帰宿ス」 500の企業を育て、600の公共事業に携わった実業家・渋沢栄一。彼の日記には、しばしば「一友人」という言葉が登場します。どうやらこれはただの友人ではなく、親しくしていた女性を指すらしい。 日記を書いたとき、渋沢は68歳。真砂に住むお妾さんを頻繁に訪ねていたようですが、彼には、生涯で彼女のほかにも何人も親しい女性がいたこ

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「軍事先導」の資本主義|保阪正康『日本の地下水脈』

「軍事先導」の資本主義|保阪正康『日本の地下水脈』

後発帝国主義国家の日本は、軍の発展を優先した。そして「営利活動としての戦争」へと傾斜してゆく。/文・保阪正康(昭和史研究家) 構成:栗原俊雄(毎日新聞記者) 保阪氏 なぜ日本型雇用のシステムは続くのか明治維新以降の近代を振り返る本連載では、これまで政治や思想の流れを見てきた。今回は趣向を変え、近代の日本経済と財界人に流れる地下水脈を中心に見ていきたい。 日本人の雇用形態はかなり変わってきたとはいえ、新卒入社した会社で定年まで働く終身雇用制が現在も主流である。年功序列の賃

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草彅剛 「徳川慶喜を語る」大河ドラマ「青天を衝け」

草彅剛 「徳川慶喜を語る」大河ドラマ「青天を衝け」

“ハマり役”の役作りから大好きな共演者、撮影の舞台裏まですべてを明かす。/文・草彅剛 草彅さん 流麗な振る舞いと孤高のオーラ 徳川慶喜がいいですね、とみなさんにおっしゃっていただくのですが、自分ではあまりよくわかっていなくて。でも、いい役どころをいただけてありがたいばかりです。 とにかく今は、17年ぶりに大河ドラマに出演できて楽しいんです。もちろん緊張感もありますが、いろんな経験をさせていただいています。初めて共演するかたもいらっしゃって、馬に乗ったり豪華な着物を着せて

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日本の顔|吉沢亮 NHK大河『青天を衝け』秘蔵オフショット

日本の顔|吉沢亮 NHK大河『青天を衝け』秘蔵オフショット

吉沢亮(よしざわりょう・俳優) 群馬県南西部に位置する安中市。こんにゃく畑だったという広大な土地に組まれたセットで、髷に和装、草履を履いて撮影に挑むのは、俳優の吉沢亮(27)。NHK大河ドラマ『青天を衝け』で、大河初出演ながら主人公である渋沢栄一役を務める。(インタビュー記事はこちら) 映画や舞台、ドラマなどあらゆる場で輝きを放つ若きスターは、時代の渦に呑まれながらも百姓から武士、青年実業家へとのし上がる渋沢の波乱の人生を演じてみせる。

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新大河『青天を衝け』主演・吉沢亮 母の応募したオーディションから大河初主演を摑むまで

新大河『青天を衝け』主演・吉沢亮 母の応募したオーディションから大河初主演を摑むまで

2021年NHK大河ドラマ『青天を衝け』(2月14日放送開始)で主人公の渋沢栄一役に抜擢されたのは、1994年生まれの俳優、吉沢亮。27歳にして、大河ドラマ初出演ながら主演という大役を務める。 2009年、オーディションで見出され15歳で芸能界入り。2020年には、映画『キングダム』(2019)で日本アカデミー賞最優秀助演男優賞を受賞。NHK連続テレビ小説『なつぞら』では広瀬すず演じるヒロインの初恋の人・山田天陽役を務めた。 約500の企業を育成しながら600もの社会公共

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共助が支えた江戸|安藤優一郎

共助が支えた江戸|安藤優一郎

文・安藤優一郎(歴史家) 今から200年ほど前の享和2年(1802)3月、江戸の町でインフルエンザが大流行した。前年の暮に、オランダ船や中国船が唯一入港できた長崎から感染がはじまり、日本を縦断する格好で世界最大級の人口を抱える江戸にも感染が広がったのである。 それまでも江戸では麻疹などが流行して多数の犠牲者も出ていたが、当時の医療水準では有効な対策が取れず、幕府としても流行の自然収束を待つしか手立てがなかった。 そのうえ、疫病が流行すると経済がまわらなくなり、不況に陥っ

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