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立花隆|二つの「空しさ」——『文藝春秋』での連載「日本再生」最終回

立花隆|二つの「空しさ」——『文藝春秋』での連載「日本再生」最終回

文・立花隆(評論家) 本稿は『文藝春秋』2019年5月号に掲載されたものです。立花さんは、長年にわたり『文藝春秋』の巻頭随筆で連載「日本再生」をお書きになってこられました。故人を偲び、連載の最終回を特別に掲載します。立花さんのご冥福を心からお祈りいたします。 長年にわたって続けてきた、この巻頭随筆を、今月号をもって終えることにした。 最終回、何について書くか迷ったが、二つの「空しさ」について書いておきたい。一つは、哲学の空しさについてであり、もう一つは、大英帝国の空しさ

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【オウム真理教事件】死人のような「天才信者」|伝説の刑事「マル秘事件簿」

【オウム真理教事件】死人のような「天才信者」|伝説の刑事「マル秘事件簿」

 警視庁捜査一課のエースとして、様々な重大事件を解決に導き、数々の警視総監賞を受賞した“伝説の刑事”と呼ばれる男がいる。  大峯泰廣、72歳――。  容疑者を自白に導く取り調べ術に長けた大峯は、数々の事件で特異な犯罪者たちと対峙してきた。「ロス事件(三浦和義事件)」「トリカブト保険金殺人事件」「宮崎勤事件」「地下鉄サリン事件」……。  老境に入りつつある伝説の刑事は今、自らが対峙した数々の事件、そして犯人たちに思いを馳せている。そして、これまで語ってこなかった事件の記憶をゆっ

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