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#民主主義

藤原正彦 民主主義という幻想 古風堂々33

文・藤原正彦(作家・数学者) 米国のバイデン大統領が「民主主義サミット」を開催した。110ほどの国や地域の首脳などが招かれ、日本からは岸田首相が出席した。中国、ロシアが招待されず台湾が招待されたのを見ても、反専制主義という大義の下、自らの主導で民主主義国を結集し、中ロ包囲網を作ろうというものだ。中ロ、とりわけ中国による軍事力や経済力を用いた、傍若無人ともいえる他国への威圧や国内少数民族への人権抑圧、などを封じこめるのは大賛成だが、なぜか喉にひっかかる小骨がある。 民主主義

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保阪正康 日本の地下水脈18  「議会政治の誕生と死」

議会への無理解が「政治的無関心」の源流にある。/文・保阪正康(昭和史研究家)、構成:栗原俊雄(毎日新聞記者) 保阪氏 「どうせ選挙に行ったって」 10月31日に投開票がおこなわれた第49回衆議院選挙は、戦後3番目に低い投票率(55.93%)となった。選挙前の4年間、公文書の改ざんや政治とカネの問題など、スキャンダルが相次いだが、それでもなお与党が勝利したのである。 事前の予想とは逆に、最大野党の立憲民主党は無残に敗北した。敗因は、政治の門外漢である筆者にも充分想像がつく

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「民意」亡国論 佐伯啓思

「国民の意思」の絶対化が招くこの国の危機。/文・佐伯啓思(京都大学名誉教授) 佐伯氏 言葉の「霊」がわれわれを支配する 「ヨーロッパをひとつの亡霊がうろついている、共産主義という亡霊が」というよく知られたマルクスの言葉にならえば、今日、「日本をひとつの亡霊がうろついている、民意という亡霊が」といってもさしつかえなかろう。もちろん、マルクスとはまったく違った意味である。亡霊がやがて世界を支配することを期待したマルクスとは逆に、今日、われわれにとりついている亡霊は、われわれを

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武田徹の新書時評|戦後民主主義と今日の民主主義

評論家・専修大学教授の武田徹さんが、オススメの新書3冊を紹介します。 戦後民主主義と今日の民主主義 次々に難題に見舞われる日本社会では過去が刻々と風化してゆく。たとえば安保関連法制反対デモが国会前で展開された2015年、学生集団SEALDs(自由と民主主義のための学生緊急行動)が注目された記憶も既に薄れがちだ。 政治団体に所属する学生から既存勢力とは無関係に貧困や性暴力問題の解決を目指す学生まで偏りなく取り上げた小林哲夫『平成・令和 学生たちの社会運動』(光文社新書)のな

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コロナ下で読んだ「わたしのベスト3」 民主主義を考え直す力作|出口治明

1.岡本隆司他「シリーズ 中国の歴史」 中国は理解の難しい国である。しかし、わが国は輸出も輸入も中国が第1位であって、中国を抜きにして豊かな生活がおくれないこともまた自明である。好き嫌いは別にして、等身大の中国を理解し、上手に付き合う術を身につけなければならない。人を理解するには先ず履歴書を見るように、国を理解するにはその国の歴史を紐解く必要がある。このシリーズは、わずか5巻で中国四千年の歴史を骨太に描き切った出色の出来栄えだ。歴史学の新しい研究成果を十分に踏まえて、大きな

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壊れものにつきとりあつかい注意|塩野七生「日本人へ」

文・塩野七生(作家・在イタリア) 民主政(デモクラシー)とは、民主主義者を自認する人々によって壊されるもの、という想いをかみしめている今日この頃である。 第1は、私が住んでいるイタリアの現政府の、2年にわたっての迷走を見ながら。 第2は、そのイタリアも一員のEU全体の無機能を眺めながら。 古代ギリシアを書いた『ギリシア人の物語』の第1巻のサブタイトルは「民主政のはじまり」で、2巻目は「民主政の成熟と崩壊」としたのは、デモクラシーは古代のギリシアのアテネで生れ成熟し、そ

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激動の2020年代、「民主政」は永遠ではない / 元東大総長・佐々木毅

 佐々木氏は1942年生まれ、秋田県美郷町出身。マキアヴェッリやプラトンなどの古典研究を基礎に、「権力とは何か」にこだわり、政治学と政治思想史の研究を続けてきた。東京大学法学部教授、東京大学総長を務めながら、長年、政治改革にも積極的に参加。著書に『現代アメリカの保守主義』『政治家の条件』など。令和元年に文化勲章を受章した。  そんな佐々木氏は、「民主政は永遠ではない」と言う。なぜなのか。 佐々木毅(元東京大学総長) 日本は世界の"サブリーダー" 2019年12月、私が共同

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