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#文藝春秋2020年6月号

『文藝春秋digital』2022年6月ラインナップ

■会員限定イベント●6月8日(水) ・新庄剛志「薬物使用」の過去 抜き打ち検査で「陽性」も、詳細は伏せられ、その年に引退―― 鷲田康(ジャーナリスト)+本誌取材班 ●6月10日(金) ・プーチンが最も殺したい男の告白 M・ホドルコフスキー(オリガルヒ・石油会社「ユコス」元代表)「ウクライナ侵攻は彼の個人的な動機から始まった」 ・「性暴力」私は負けなかった 卜田素代香(仮名)「暴行後『証拠が残るからシャワーを』と男が強いてきました」 ・新連載 外事警察秘録②「日本赤軍との闘い

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数字の科学 モンスター群の属する次元

サイエンスライターの佐藤健太郎氏が世の中に存在する様々な「数字」のヒミツを分析します。 今回の数字:モンスター群の属する次元=196,883次元新型コロナウイルスによる犠牲者は、とどまるところを知らず増え続けている。そして4月11日、その列の中に数学者ジョン・ホートン・コンウェイの名が加わってしまった。 「マセマジシャン」(数学者と魔術師の合成語)とも呼ばれた彼は、いたずら好きでカリスマ性に溢れ、様々な小道具を用いて数学の世界を楽しく語ることに長けていた。あるジャーナリス

世界経済の革命児 エリック・ユアン|大西康之

ジャーナリストの大西康之さんが、世界で活躍する“破格の経営者たち”を描く人物評伝シリーズ。今月紹介するのは、エリック・ユアン(Eric S. Yuan、Zoom創業者CEO)です。 エリック・ユアン 新型コロナで名を売った“巣ごもり発明家”ビデオ会議サービス「Zoom」を運営する米ズーム・ビデオ・コミュニケーションズ。「Zoom会議」「Zoom講義」に始まって、果ては「Zoom飲み会」まで。新型コロナで自宅にこもる人々の必須アイテムとして、あっという間に世界に広がった。

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船橋洋一の新世界地政学 コロナ危機後の国際秩序を構想せよ

今、世界では何が起きているのか? ジャーナリストの船橋洋一さんが最新の国際情勢を読み解きます。 コロナ・ウイルスをめぐる戦いは、国際間の通常の戦争とは異なる。敵はウイルスであり、人間ではない。国家でもない。本来であれば、すべての国が手を携えて共通の敵に立ち向かうときである。 しかし、いま世界はそのような状況にはない。米中対立は修復不可能なほど激化している。世界中がマスクと人工呼吸器の奪い合いを演じている。グローバル・サプライチェーンは断絶し、各国とも医薬品はじめ戦略的な素

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飯間浩明の日本語探偵 【し】「終息」か「収束」か自分の感覚で選んでOK

国語辞典編纂者の飯間浩明さんが“日本語のフシギ”を解き明かしていくコラムです。 【し】「終息」か「収束」か自分の感覚で選んでOK2020年に深刻化した新型コロナウイルスの感染拡大は、しゅうそくの見通しが立ちません。と、この「しゅうそく」をどう書けばいいのか、ネットでは繰り返し疑問の声が上がっています。 私は、ツイッターで「結論を言えばどっちでもいい」と書きました。「終息」は「おわる」「やむ」こと、「収束」は「(広がったものなどに関して)おさまる/おさめる」ことです。漢字の

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黙す春|鈴木るりか

文・鈴木るりか(高校生作家) 朝目覚めた時の気分で、今の自分が幸せかどうかわかると言ったのは誰だったか。確かに日々楽しく、満たされている時は寝覚めも良いが、反対に悲しいことがあったり、悩み事を抱えていたりすると、起きた時点で既に陰鬱だ。今はどうか。布団から亀のように首を出し、枕元の目覚まし時計を見やる。いつもなら学校に行っている時間だ。休校になってから、一度もセットしていないキャラクターの目覚まし時計。幼稚園の時、どうしても欲しくて誕生日に買ってもらった。時間になると「アイ

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心優しき赤鬼|椎名誠

文・椎名誠(作家) C・W・ニコルさんは日本人よりも日本が好きな人だった。ぼくによく日本の自慢をしてくれた。 「シーナさん。日本ほど自然に恵まれた国はないんですよ。北海道の北の端にまだ流氷が残っているときに沖縄では海で泳ぎだしている人がいるんですからね」 「わあ、そうか。そういえば本当に……」 そんな国は世界をすみずみ探してもほかに見つからない、とも言った。 ニュージーランドは日本をひとまわり小さくしたぐらいの大きさのそこそこ自然に恵まれた国だけれど、国全体が南半球

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10年目の慣性|朝井リョウ

文・朝井リョウ(作家) デビュー5年目を迎えたとき、この枠に寄稿していたというご縁から、10周年を迎えたいま改めて文章を書きませんかとお話をいただいた。もうあれから5年経ったのか、と思いつつ「あれ」の記憶が明確にあるわけではなかったので、依頼文と併せて届いた当時の原稿に目を通した。 『5年目の半径』と題された文章は、簡潔に言えば、「私、書き手としてちゃんとしていますし、これからもっとちゃんとしていきます!」と必死に喧伝しているような内容だった。今後のさらなる変化や成長をい

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エジプトと日本の絆|越智光夫

文・越智光夫(広島大学学長) 柔道家モハメド・ラシュワン氏は、エジプトの英雄だ。1984年ロサンゼルスオリンピックの柔道無差別級決勝で、現在のJOC会長である山下泰裕氏と金メダルを争い、最強最高の地位をめざし、まさに死力をつくした戦いを繰り広げた。ラシュワン氏は、山下氏が試合前に痛めていた右脚への攻撃に拘泥せず、結果として、戦いには敗れたが、「グッドルーザー」として高く評価され、国際フェアプレー賞を受賞した。 人生をかけた戦いでの駆け引き、勝敗をわける一瞬の機微、気合いは

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逆張りする私の履歴書|上田岳弘

文・上田岳弘(作家) 5歳くらいの頃からぼんやりと作家になりたいと思っていた。きっと生来のへそ曲がりの故だろう、幼稚園の卒園のしおりの将来の夢の欄にはちょっとずらして「本屋さん」と書いた。小学校の卒業アルバムには「甲子園の土を踏む」と書いてある。小中学生の頃には確かに野球をやっていたのだけれども、そこまで熱心と言うわけでもなかった。 その後もへそ曲がりは続く。高校では理系コースに進み、大学は法学部、25歳からは起業した友人に付きあってその会社で役員をやっている。そんなこん

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泡のハタネズミ|大童澄瞳

文・大童澄瞳(漫画家) 『ドラえもん』からの影響だろうか、小学生頃からジワジワとSF好きになっていた私は、宇宙の果てと始まり、この世界の行く末に強く惹かれるようになっていた。――私は13.798±0.37 Gyr(宇宙マイクロ波背景放射観測に基づいた宇宙の年齢の推定値。約138億年。1Gyr(ギガイヤー)=10億年)の先端に生まれ、肉体の死を迎えた瞬間に時の流れに飲み込まれ置き去りにされる存在なのだ。私が死んでも時は進み続け、人類は衰退し発展し、ついに太陽が燃え尽きたその時

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かなたより|髙山文彦

文・髙山文彦(作家) 故郷の仲間たちと『かなたのひと』という記録文芸誌をつくりはじめて2年目になる。いずれ田んぼの畦道とか梢の陰に隠れてしまうであろう山の者たちの泣き笑いの声を、紙の上(いずれ電子版も)に残しておきたいと思ったのだ。 九州山地の中央部、宮崎県高千穂町の仕事場に、4人の編集部は校了期に集まって作業をする。みんな仕事をかかえているし、素人だし、発行は年1回とゆるくしている。 今年3月末の発行で、やっと2号目なのである。去年の創刊号は初版1000部が数カ月で完

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未解決の超難問「ABC予想」を証明 “天才数学者”望月新一とは何者か?

京都大学数理解析研究所教授の望月新一氏(51)による「宇宙際タイヒミュラー(IUT)理論」についての論文が、数学の専門雑誌『PRISM(プリムス)』に掲載されることが、4月3日に発表された。これによって、35年にわたり未解決だった数学の超難問「ABC予想」が証明されたこととなる。 望月氏は東京都生まれ。5歳の時に渡米し、16歳で米国の名門プリンストン大学に飛び級入学、32歳という若さで京都大学教授に就任という経歴を持つ。 東京工業大学教授の加藤文元氏(51)は、望月氏と2

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「毎日入浴」で免疫力はアップする!

食事、運動、睡眠、そして入浴。これが「健康のスクエア」だ。ところが、毎日湯船に浸かる人はわずか25%。積極的にお風呂に入って血流を改善し、体の“ライフライン”を強化しよう。/文・早坂信哉(東京都市大学人間科学部教授) 早坂氏 「免疫機能のアップ」とは私はこれまで約20年にわたり、生活習慣としての入浴を医学的に研究してきました。その経験から一つ、確信したことがあります。 それは、「入浴こそ、一般の方が実践できる、最も優れた健康法」だということです。手軽で安価、毎日無理なく

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