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#俳優

蜷川幸雄 灰皿飛ぶ稽古場へようこそ 松重豊 100周年記念企画「100年の100人」

世界的な名声を博した演出家の蜷川幸雄(1935~2016)。師事していた松重豊氏が出会いを綴る。/文・松重豊(俳優) 松重さん 水戸黄門を観ていると、あくどい代官に騙される気弱な町人役などで時時出てくる人がいた。子供ながらにお芝居がさほど上手くないのがみてとれて、私は「下手クソな藤田まこと」と名づけていた。その後CMで見かけた時は、「演出家の~」と呼ばれていたから転職でもされたのかと思ったのが当時の率直な印象だ。 時を経てバブル前夜の卒業間近、まだ遊び足りないのでお芝居

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石原裕次郎 いつも何かに耐えていた 石原良純 100周年記念企画「100年の100人」

昭和の大スター石原裕次郎は1987年、52歳の若さで逝った。甥の石原良純氏は、晩年の裕次郎から“男の生き様”を学んだという。/文・石原良純(俳優) 石原さん 太陽のように輝き、朗らかに笑い、豪胆に酒を飲む——。 皆がイメージするこんな「裕ちゃん」を僕は見ていません。甥と叔父という関係よりも、僕が入った石原プロの社長と言った方がしっくりきます。そして、僕が見た石原裕次郎の姿は、いつも何かに耐えているような、どこか影のある印象でした。 社長が晩年、病気療養のためにハワイの

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老境にありて――仲代達矢

文・仲代達矢(俳優)  写真・©「帰郷」時代劇パートナーズ  昨年春、私の役者人生は68年目を迎えました。役者としての晩年を意識しながら主人公を演じた作品が、藤沢周平さんの時代小説が原作の『帰郷』です。  私が演じる博奕(ばくち)打ちの宇之吉は老境を迎え、死の足音を聞き自分の人生への未練に気付き、生まれ故郷の木曾福島宿に向かいます。  自分の87年間の人生と重なったからでしょうか、どこの場面で、というわけではないのですが試写を見て思わず涙がこぼれました。若い頃は完成した

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スターは楽し「ルトガー・ハウアー」――芝山幹郎

ティアーズ・イン・レイン