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中国新人類「寝そべり族」の性態 中国共産党の「野望と病理」|山谷剛史

中国新人類「寝そべり族」の性態 中国共産党の「野望と病理」|山谷剛史

家も車も買わず、結婚もせず、子供もつくらない「寝そべり主義」に多くの若者が共感。/文・山谷剛史(中国・アジアITライター) 中国は「消費大国」人々の所得が上がる一方の中国。最低賃金は上海で月2590元、日本円で4万4000円強だ。続く北京で2320元(今年8月より。約4万円)、内陸は人件費が安いがそれでも例えば四川省で1780元(3万円強)。これは、あくまで最低賃金であり、花形のIT職などのホワイトカラーを中心に月1万元(17万2000円)以上稼ぐ人も珍しくない。こうした所

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武漢ウイルス「人工説」を追え! 中国共産党の「野望と病理」|近藤奈香

武漢ウイルス「人工説」を追え! 中国共産党の「野望と病理」|近藤奈香

「自然発生説」では「なぜ武漢が震源地だったか?」を説明できない。/文・近藤奈香(ジャーナリスト) 「流出説」が再び注目を集めている新型コロナウイルスはどこから来たのか? その“起源”は、いまだ謎に包まれている。そして今、「中国の武漢ウイルス研究所から漏れたのではないか?」という疑いとともに、「ウイルスの起源をめぐって米国が中国を厳しく追及してこなかったのはなぜか? そこに米国も深く関わっていたからではないか?」といった疑惑まで持ち上がっている。 「人工ウイルスを中国が故意

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「習近平の個人情報」を盗んだ男たち 中国共産党の「野望と病理」|安田峰俊

「習近平の個人情報」を盗んだ男たち 中国共産党の「野望と病理」|安田峰俊

デジタル独裁国家の思わぬ弱点を衝いたアナーキーすぎる若きハッカー集団。/文・安田峰俊(ルポライター) 安田氏 最大規模の監視社会 今年7月1日に建党100年を迎えた中国共産党が近年ひときわ腐心しているのが、イノベイティブなIT技術の積極的導入による社会のスマート化と、その技術を国内治安の維持に応用することだ。今年、中国の治安維持予算は1850億元(約3兆900億円)規模に達した。膨大な費用を投じることで構築されたのが、人類史上でも最大規模の巨大な監視社会である。 中国で

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元警察庁幹部が見た「天安門の夜」 中国共産党の「野望と病理」|南隆

元警察庁幹部が見た「天安門の夜」 中国共産党の「野望と病理」|南隆

中国共産党の戦略は、民主派を殲滅した「あの夜」からまったく変わっていない。/文・南隆(コンサルティング会社代表・元内閣官房審議官兼内閣情報調査室審議官) 何が彼らを駆り立てるのか?  香港問題を契機に、中国による人権弾圧の象徴的事件として、32年前に発生した天安門事件の映像が最近よく放映される。当時現場を目撃した者としては、人生で最もアドレナリンが上昇した時期の興奮が嫌でも思い出される。 今でも不思議な光景が目に浮かぶ。天安門広場制圧後も北京飯店前で果敢にシュプレヒコール

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中国共産党の「野望と病理」 宇宙を支配する「量子科学衛星」の脅威|青木節子

中国共産党の「野望と病理」 宇宙を支配する「量子科学衛星」の脅威|青木節子

中国が「宇宙」を通じて「世界」を支配する日がやってくる!?/文・青木節子(慶應義塾大学教授) 「宇宙」は“身近なもの” 「宇宙を制する者が地上をも制す」――「宇宙」と「地上」は、まるで“合わせ鏡”のようで、「地上」での覇権争いが、より熾烈な形で現れるのが「宇宙」です。「宇宙」を眺めていると、地政学の最良の教科書のように、各国の覇権争いや実力差がくっきりと見えてきます。 しかも「宇宙」は、以前よりも私たちにとって“身近なもの”になっています。旅費が数十億円にもなる「宇宙旅行

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迫る台湾侵攻「日米極秘訓練」の全貌 中国共産党の「野望と病理」|麻生幾

迫る台湾侵攻「日米極秘訓練」の全貌 中国共産党の「野望と病理」|麻生幾

Xデーは北京冬季五輪から数カ月後。日本が人民解放軍の標的となる――。/文・麻生幾(作家) 「10年以内には台湾有事が発生する」長さ約25メートル、幅が10メートルを超える広大な床に広げられた巨大な地図。描かれているのは、沖縄県の宮古島(みやこじま)、伊良部島(いらぶじま)と下地島(しもじしま)を拡大したものだ。 そのうち宮古島の北側に位置し、オーシャンブルーの海を一望できる西平安名崎(にしへんなざき)の、ちょうどその上に、ⅢMEF(スリーメフ)(アメリカ海兵隊第3海兵遠征

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中国共産党の「野望と病理」 狙われた「LINE」と「個人情報」|峯村健司

中国共産党の「野望と病理」 狙われた「LINE」と「個人情報」|峯村健司

あなたの行動は中国当局に監視されている。LINEの個人情報が中国人にアクセスされていた――。/文・峯村健司(朝日新聞編集委員) LINEは「公共インフラ」 筆者は朝日新聞(3月17日)で、中国・大連にあるLINEの関連会社で働く中国人スタッフが、利用者が日記のように書き込む「タイムライン」の書き込みや画像、動画などを監視していたことをスクープした。 LINEの月間利用者数は日本国内だけで8600万人に上る。LINEは、単なるコミュニケーションアプリに留まらず、決済サービス

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船橋洋一の新世界地政学 中国の「国潮」ナショナリズム

船橋洋一の新世界地政学 中国の「国潮」ナショナリズム

今、世界では何が起きているのか? ジャーナリストの船橋洋一さんが最新の国際情勢を読み解きます。 中国の「国潮」ナショナリズム新疆ウイグル自治区で生産される綿はムスリム系住民を強制労働させ、作ったものだから使わないとの方針を示した世界の有名アパレル企業などに対する中国国内のボイコットが続いている。アパレルのH&M(スウェーデン)やスポーツウェアのナイキ(米国)、アディダス(ドイツ)などが狙い撃ちされている。 昨年3月、オーストラリア戦略政策研究所(ASPI)が、世界のトップ

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皇帝・習近平 5つの謎【文藝春秋アーカイブス】

皇帝・習近平 5つの謎【文藝春秋アーカイブス】

2021年7月、中国共産党は創立100周年を迎えた。党員9000万人のこの党を率いる習近平総書記は、いま世界で最も注目を集めると同時に、世界で最も恐れられている政治指導者と言っていいだろう。 「文藝春秋」では、就任4年目に入ったばかりの2016年初め、習近平の人物像を5つの角度から解剖する特集記事を掲載した。当時、習は、南シナ海をめぐり初めてアメリカ(オバマ政権)と衝突したが、イギリス(キャメロン政権)と台湾(馬英九政権)を経済力で籠絡し、世界的な存在感を示しつつある時期だ

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中国共産党内にもいた筋金入りの改革派 ——李鋭がもし今、生きていたら——

中国共産党内にもいた筋金入りの改革派 ——李鋭がもし今、生きていたら——

文・及川淳子(中央大学准教授) 創立100年を迎える中国共産党2021年7月1日、中国共産党は創立100年を迎えるが、強権的な統治を進める習近平政権は、思想や言論に対する統制をますます強化している。 その根拠となっているのが、「社会主義の核心的価値観」である。 近年、中国では駅や空港、繁華街、学校、住宅地など、日常生活のあらゆる場面で「社会主義の核心的価値観」を宣伝するモニュメントやポスターを目にする。国家の建設目標としての「富強、民主、文明、和諧(調和)」、社会の構築

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