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藤田嗣治とバレエ|芳賀直子

藤田嗣治とバレエ|芳賀直子

文・芳賀直子(舞踊史研究家) バレエと聞いて思い出すのは全幕作品、それも『白鳥の湖』という方も多いのではないでしょうか。 『白鳥の湖』が日本で初演されたのは終戦翌年、1946年の事でした。日本における全幕公演こそがバレエであるという感覚、町の小さなバレエ学校でも全幕上演を目指す姿勢は戦後まもないこの公演が大きな影響を与えているのです。ちなみに、全幕上演としては初演されたロシア国外では1934年の英国に次ぐ極めて早い時期の上演でもありました。 以来、様々なバージョンで上演

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