バッハIOC会長「ぼったくり男爵」の正体――五輪商業化の道を開いた挫折なき男
金メダリストから頂点に昇りつめた男はオリンピック商業化の尖兵だった。/文・熊谷徹(在独ジャーナリスト)
<summary>
▶バッハの戦略は牡蠣のように固く口を閉ざして、強行突破することだ。こうした強引さは、華々しい成功を収めてきた彼の人生とつながっている
▶近年の五輪は「あまりにも商業化の傾向が強い」と嘆く人が多い。ドイツでは「バッハが五輪の商業化に拍車をかけた」という主張がある
▶バッハのこれまでの人生で目を引くのは、挫折がないことだ。フェンシング選手、ビジネスマン、ス