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#文藝春秋2020年9月号

同級生交歓|東京都立青山高校 平成5年卒

人の一生を左右するのは校風か、学歴か、友人か。意外な組み合わせ、納得の顔ぶれが並ぶ“誌上同窓会”。「文藝春秋」の名物グラビア企画です。 東京都渋谷区 青山高校にて(撮影・鈴木七絵) (右から) 演出家・劇作家・俳優 シライケイタ 朝日新聞編集委員 峯村健司登校初日、帰り道がたまたま一緒になった。峯村に言わせると僕はとても威圧的で感じが悪かったらしい。僕には、峯村がお調子者で軽薄に見えた。2人とも大変居心地悪く小田急線に乗っていたのが、我々が出会った最初の日だ。 都立青

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同級生交歓|神奈川県立小田原高校 昭和39年卒

人の一生を左右するのは校風か、学歴か、友人か。意外な組み合わせ、納得の顔ぶれが並ぶ“誌上同窓会”。「文藝春秋」の名物グラビア企画です。 神奈川県小田原市 小田原高校にて(撮影・杉山秀樹) (右から) 富士ゼロックス元会長 山本忠人 実践女子学園校長 石野郁也 弁護士 細谷義徳 関電工特別顧問 山口学「冠たる伝統うけつぎて」という歌詞から始まる応援歌のとおり、明治33年に神奈川県第二中学校として創立。今年120年を迎える歴史と伝統、卒業生の“絆”の強さが誇りの小田原高

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同級生交歓|成蹊高校 昭和59年卒

人の一生を左右するのは校風か、学歴か、友人か。意外な組み合わせ、納得の顔ぶれが並ぶ“誌上同窓会”。「文藝春秋」の名物グラビア企画です。 東京都武蔵野市 成蹊高校にて(撮影・深野未季) (右から) 作曲家 服部隆之 NTTデータ執行役員 豊田麻子 ヌードジュエリー代表取締役 赤塚信彦校名が桃李不言下自成蹊(史記)に由来する成蹊高校出身の私たち。「半沢直樹」「真田丸」など、誰もが知るドラマのテーマ曲を数多く作曲している服部君。世界的に有名な企業のイベント等も手掛ける、ジュ

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詩|新川和江

田舎の月わたしの郷里ではわけても十五夜、 よそでは見られぬ大きな大きな月がのぼる。 子供たちは藁鉄砲を持ち ――大麦小麦、三角畠の蕎麦(そば)あたれ と唱えながら 農家の庭先の土を打って回る。 穀物や蔬菜(そさい)を育ててくれた土へのお礼と 子供ながらに来年の収穫への願いをこめて……。 すると天からも声がして、 「よしよし わしも見守ってあげるよ」と、 こうこうと光を増した月が村の真上に降りてくるのです。 (2020年9月号)

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俳句|黒田杏子

句友柳家小三治師匠と電話会談 108分受話器より噺家のこゑ月今宵 語ること語りたきこと月真澄 月高く本音本心惜しみなく 話芸これは話術ではない月真如 結局は心なんだよ月天心    「東京やなぎ句会」例会日 忘れ得ぬ十七日の月の句座 噺家になつてよかつた今日の月 (2020年9月号)

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世界経済の革命児 サンダー・ピチャイ|大西康之

ジャーナリストの大西康之さんが、世界で活躍する“破格の経営者たち”を描く人物評伝シリーズ。今月紹介するのは、サンダー・ピチャイ(Sundar Pichai、グーグル、アルファベットCEO)です。 サンダー・ピチャイ 37億人のユーザーを背負う調整型「ハイパー移民」数々の伝説に彩られた創業者の後任ほど、難しい仕事はない。日本で言えば、松下幸之助、本田宗一郎、盛田昭夫の後任である。創業者と比較され、大いに苦労するのは目に見えている。まして任された会社が世界に37億人の利用者を

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短歌|鈴木晴香

言ってしまえよ青色のコンビニエンスストアへ花火を買いにずっと海沿い ライターの冷えてゆく夜じゃんけんをしないほうの手ぶらさげている ろうそくが溶ける はじめの一滴のそれはあまりに静かな合図 くちびるを離せば話すしかなくて夢中にならないように刺す釘 引き合いに出されることの悲しみにかまきりの雄と雌は抱き合う 夏の夜の躰めあての雨の窓こころが目当てと言ってしまえよ 遠くまで行く人から乗るタクシーできみは最後のひとりになった (2020年9月号)

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飯間浩明の日本語探偵【し】「車厘」何と読む?番組作る姿勢に感服

国語辞典編纂者の飯間浩明さんが“日本語のフシギ”を解き明かしていくコラムです。 【し】「車厘」何と読む?番組作る姿勢に感服テレビ東京で7月13日、「サンドウィッチマンの脱落テスト!」というクイズ特番が放送されました。2チームに分かれて漢字の知識を競う内容です。私は監修とVTR解説を担当しました。 テレビ番組からは時々協力を頼まれますが、今回の番組で感服したのは、クイズ作家の方が問題の裏取りを厳密に行っていたことでした。たとえば、漢字の成り立ちに関する問題を作るにしても、少

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数字の科学 ヘリウムの沸点

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スターは楽し シアーシャ・ローナン|芝山幹郎

シアーシャ・ローナン ©ロイター=共同 早熟にとどまらぬ大器早熟が人間の形をして歩いている。 『つぐない』(2007)のシアーシャ・ローナンを見たとき、私は雷に撃たれたような驚きを覚えた。 大げさに聞こえるだろうが、これは本音だ。全体の印象も素晴らしかったが、彼女がカントリーハウスの内部を足早に歩きまわる場面で、完全にノックアウトされてしまったのだ。あの足音は、彼女がタイプライターを叩く音とシンクロナイズしている。 撮影当時12歳のローナンは、13歳のブライオニー

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船橋洋一の新世界地政学 戦後75年の同盟イノベーション

今、世界では何が起きているのか? ジャーナリストの船橋洋一さんが最新の国際情勢を読み解きます。 戦後75年の同盟イノベーション先月、米海軍はロナルド・レーガンとニミッツの原子力空母2隻を中心とする空母打撃群を南シナ海に派遣し、演習を行った。ポンペオ米国務長官は「世界は中国が南シナ海を自らの海洋帝国として扱うのを認めない」との声明を出した。 新型コロナウイルスが蔓延し始めた今年3月、米空母セオドア・ルーズベルトの乗員が感染し、最終的に4800人のうち1000人以上が感染した

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土蔵の再建|冷泉貴実子

文・冷泉貴実子(冷泉家25代夫人) 京都御所の北、今出川通をはさんで冷泉家はある。ここに移って来たのは慶長11年(1606)、400年前のことだ。 秀吉は応仁の乱で荒廃した京の街を再編成し、聚楽第を築き、大仏を造営した。その一環で天皇の住居、すなわち御所を整備し、その周辺に乱を避けて全国に散り散りになっていた貴族の末裔、この時代には公家と称した家々を呼び戻し、公家町を形成した。この事業は家康にも引き継がれ、上京には内裏を囲むように、公家屋敷が建ち並んだ。冷泉家もこの流れの

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この寂しき酔いどれの笑声|新庄耕

文・新庄耕(作家) その知らせがもたらされたのは、昨年のことだった。電話口から聞こえてくるカズの声がいつになく切迫しているのに間もなく気づいた。 「タミオさんが亡くなったそうです」 タミオさんが体調を崩しているとは知っていた。だが、まさか死につながるほどの病をかかえているとは思っていなかった。私は電話を切ったあとも、その事実をなかなか信じられないでいた。 タミオさんとは、カズがバーテンダーをしている下北沢のレディ・ジェーンで知り合った。どういう流れで、どちらから話しか

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白花の咲かない夏|須賀しのぶ

文・須賀しのぶ(作家) 子どものころから、夏にテレビをつければ甲子園があった。誰もが知る大会歌、翻る旗、サイレン。躍動する白いユニフォーム。それがない夏など、想像したこともなかった。災害などで開催が危ぶまれても必ず行われてきたから、それこそ戦争でもなければ中止になることはないと思いこんでいた。 私は普段は歴史物をメインに執筆しているものの、毎年夏になると高校野球を題材にした本を出していた。よほど高校野球が好きなんですねと言われるが、だいたい曖昧に笑って受け流している。たし

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