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#三島由紀夫

中村文則 四十にして惑う

文・中村文則(小説家) メンタルが不調である。 随分昔、来日したUFO(ロックバンド)の復活ライブを観にいった時のことを、最近よく思い出す。そこでギタリストのマイケル・シェンカーが演奏中に突然ギターを叩き壊し、そのままステージを降りライブが中止になった事件があった(騒然とする会場でチケット払い戻しのアナウンスがされたが、福島から東京に来ていた当時大学生だった僕は、交通費は? と愕然とした)。あの時のマイケル・シェンカーの年齢が、ちょうど今の僕の歳(43)になる。 なぜ彼

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「割腹自殺」から50年…三島由紀夫の「滑稽な肉体信仰」|石原慎太郎・特別寄稿

鍛え上げた身体も、兵隊ごっこもナルシズムだった——。/文・石原慎太郎(作家) <この記事のポイント> ●あの事件自体は、馬鹿馬鹿しいとしか言いようがない ●三島さんはどんどんおかしくなっていった。川端康成、大岡昇平…みんなが「見損なった」という思いを持ち始めていた ●鍛え上げた身体も、楯の会も、一種のナルシズムでしかなかった。三島さんもそれをわかっていたと思う 石原氏 川端さんはあの日からおかしくなった あの日、三島さんの首を見なくて本当に良かったと思い返しています。事

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衝撃の「割腹自殺」から50年…「豊饒の海」と三島由紀夫のミドルエイジクライシス

三島は「天皇」が持つ“現実との対立性”を“現実を批判するための根拠”と読み替えた。/文・平野啓一郎(小説家) <この記事のポイント> ●平野氏にとって、「小説家」になる原点が『金閣寺』との出会いにあった ●1969年、東大全共闘の学生たちと討論会を行った頃の三島の思想は、あえていえば「戦後日本の全否定」 ●三島の天皇観は、血統や家族を通じて天皇と結びつくというより、大嘗祭という即位儀礼の「祭祀」を通じで天照大神と神秘的に直結するようなイメージだった 平野氏 強烈なコント

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