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#安倍晋三

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5月31日、「文藝春秋digital」はクローズいたします。 これまで「文藝春秋digital」をご愛読いただきまして、誠にありがとうございました。 先にもお知らせした通り、月刊文藝春秋のサブスクリプションは「文藝春秋 電子版」に一本化します。これまで「文藝春秋digital」をご愛読いただいた皆さまには、突然のお知らせになったことを、改めてお詫び申し上げます。 「文藝春秋digital」のサービスが終了しますと、6月から皆さまに最新記事をお届けできなくなってしまいます

安倍晋三秘録7 ファミリーの葛藤 岩田明子

 渋谷からほど近い富ヶ谷の閑静な住宅街に、安倍晋三元首相の邸宅がある。3階建てで2階が安倍と妻・昭恵の居住スペースだった。現在、3階の仏間には安倍が微笑む遺影が飾られ、その周囲には華やかなお供えの花々や絵画、お菓子などが置かれている。死後半年以上が経った今も、弔問客が後を絶たないことが窺われる。 「紫雲院殿政譽清浄晋寿大居士(しうんいんでんせいよしょうじょうしんじゅだいこじ)」  位牌と骨壺に刻まれた安倍の戒名だ。骨壺の方の達筆な字は、安倍の母・洋子が書いたのだという。昭

岩田明子 金正日・正恩との対決 安倍晋三秘録6

 今から約20年前の2002年9月17日。日が昇り切らず、薄暗さが残る朝5時だというのに、富ヶ谷の安倍晋三邸の前には大勢の記者が詰めかけていた。私もそのうちの一人だった。NHKの政治部記者として安倍番になって、2か月しか経っていない頃だ。  この日、小泉純一郎総理が北朝鮮を訪問し、最高指導者である金正日との首脳会談に臨む、「電撃訪朝」が予定されていた。官房副長官として同行する安倍の出発を、記者たちは今か今かと待ち受けていたのだ。  しばらくして、玄関口に現れた安倍は記者た

岩田明子 解散と人事「決断の瞬間」 安倍晋三秘録5

 憲政史上最長を誇った第二次安倍政権だが、存続の危機に瀕した場面は何度もある。その一つが2017年10月の衆議院総選挙だった。

岩田明子 日韓激突「靖国と慰安婦」 安倍晋三秘録④

【ダイジェスト版】鈴木エイト「統一教会と安倍派 “政界工作のルーツ”」

 文藝春秋digitalのオンラインイベント「統一教会と安倍派 “政界工作のルーツ”」が、2022年9月13日に開催されました。  この日のイベントでは、『文藝春秋』10月号に「統一教会〝安倍派工作〟内部文書」を寄稿された鈴木エイトさんをお迎えし、長年の取材を通じて鈴木さんが集められた資料をもとに、旧統一教会と安倍派との因縁について語っていただきました。  自民党の茂木敏充幹事長は「安倍元首相と統一教会との関係を調べるのには限界がある」と語っています。鈴木さんは「資料をし

新聞エンマ帖「国葬報道」日本の政治報道部の宿痾

★「森友・加計・桜」と同じ隘路か「森友」「加計」「桜を見る会」「学術会議」「東京五輪」。全て、安倍、菅両政権を通じ賑々しく政治報道を彩った政局キーワードである。顛末も同じだ。 (1)週刊誌や新聞の社会部の取材により疑惑が発覚する→(2)世論調査により問題視する声の高さと内閣支持率の低下が判明する→(3)政治部が政権存亡の危機を煽る→(4)だが野党の追及が甘く、問題が枝葉末節に移る→(5)結局、内閣支持率も回復し疑惑は疑惑のまま終わる――。 その点で直近のキーワードである安

コロナと戦った3人の総理 尾身茂

意思決定があいまいでは次の危機は乗り切れない。/文・尾身茂(新型コロナウイルス感染症対策分科会会長) 尾見氏 ⓪政府と専門家の意見が違うのは当たり前政府は6月に検証報告書「新型コロナウイルス感染症へのこれまでの取組を踏まえた次の感染症危機に向けた中長期的な課題について」をまとめました。これに目を通したとき、気になった箇所がありました。 それは〈今回、専門家助言組織のメンバーの個々の発言が政府方針と齟齬があるかのように国民に受け止められる場面や、専門家と行政のどちらの立場

岩田明子 安倍晋三秘録②「シンゾーには負けた」

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統一教会と創価学会 司会・宮崎哲弥×島田裕巳×仲正昌樹×小川寛大「政教分離から暗黒史、安倍国葬まで語り尽くす」

政教分離から暗黒史、安倍国葬まで語り尽くす。/司会・宮崎哲弥(評論家)×島田裕巳(宗教学者)×仲正昌樹(金沢大学法学類教授)×小川寛大(『宗教問題』編集長) (左から)宮崎氏、島田氏、仲正氏、小川氏 多くの宗教が政治と関わってきた 宮崎 安倍晋三元首相暗殺事件を機に、政治と旧統一教会(世界平和統一家庭連合。以下、統一教会)の関係が改めて注目されています。そこで今日は近代日本における政治と宗教の関係について議論したいと思います。 議論を始める前に前提として私自身の基本的な

岩田明子 安倍晋三秘録①「暗殺前夜の電話」

統一教会について私が問うと、安倍は言葉少なに──。/文・岩田明子(政治外交ジャーナリスト) 岩田氏 安倍の周囲で「旧統一教会」の名前 その日、永田町からほど近いNHK千代田放送会館で原稿を書いていると、携帯電話が鳴った。液晶には「安倍晋三」の4文字。午後10時27分のことだ。 NHKの政治部記者だった私が、安倍の担当になったのは2002年、小泉政権の官房副長官時代からである。以来20年にわたり取材を続けているが、ここ数年、特にコロナ禍では、電話でのやりとりが日課と化して

「統一教会“安倍派工作”内部文書」鈴木エイト

安倍晋三は17年前から統一教会に狙われていた。/文・鈴木エイト(ジャーナリスト) 関係がいつ始まったのか 安倍晋三と統一教会の関係を示す最も古い資料ではないか――そう言って届けられた古い冊子をめくってみると、たしかに「安倍晋三」の名前があった。 〈現在の課題となすべきこと (1) 第二次五カ年計画(基本計画)においてジェンダーという文言を使用させない。(略) ・安倍晋三官房長官と山谷えり子内閣府政務官でチェックできるように関係省庁、議員に積極的に働きかける〉(38頁)

【フル動画】島田裕巳×小川寛大「権力癒着は統一教会だけじゃない 創価学会の野望」

◆創価学会は「国教化」を目指した 文藝春秋digitalは、9月14日(水)19時から、宗教学者の島田裕巳氏と宗教ジャーナリストの小川寛大氏によるオンライン対談イベント「権力癒着は統一教会だけじゃない 創価学会の野望」を開催しました。 《フル動画はこのページ下部にあります》  安倍晋三元総理暗殺事件をきっかけに、旧統一教会(世界平和統一家庭連合)が政治に深く浸透していた事実が次々と明らかになっています。しかし、政治とつながりを持つ宗教団体は旧統一教会だけではありません。神

【フル動画】鈴木エイト「統一教会と安倍派 “政界工作のルーツ”」

◆ジェンダーを巡る“共鳴” 文藝春秋digitalは、9月13日(火)19時〜、ジャーナリストの鈴木エイトさんによるオンラインイベント「統一教会と安倍派 “政界工作のルーツ”」を開催しました。 《フル動画はこのページ下部にあります》  7月8日、奈良市内で参院選の遊説中だった安倍晋三元首相が銃撃され死亡しました。山上徹也容疑者(41)は、母親が統一教会に多額の献金を行っていた信者二世。20年以上にわたり統一教会に恨みを募らせていた山上容疑者は、2021年9月、韓国で行われ