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文・末盛千枝子(編集者) MORIOKA第一画廊と喫茶舷(げん)が昨年秋についに閉じられてしまった。盛岡市の中心、中ノ橋の袂、テレビ岩手の一階にあって、ここに移ってからでも30年は経っていた。街の中心なのに、中津川という美しい川に面していて、春には河原に勿忘草が咲き乱れ、秋には信じられないようなことだけれど鮭の遡上が見られるのだ。 MORIOKA第一画廊と舷は、まるで盛岡の美術の発信地のようなところで、彫刻家の父舟越保武はもちろん、両親の苦労を見て育ったはずなのに、なぜか